自己アピールをしよう
1.カクヨムの困った事実
カクヨムでは、自己アピールをしなければ、内容に関係なく、だれも読んでくれずに終わる可能性が高い。
理由はふたつある。
一つ目は、読み手が作品の存在を知る手立てがすくない。
二つ目は、書き手に対して読み手がすくない。
作品を投稿すれば、サイトのトップページに載る。
しかし、トップページはカクヨムが売り出したい小説を掲示する場であって、一般の書き手のことは考慮していない。
「新着小説」「最近完結した作品」「新作の連載小説」に名前が載ることはあっても、すぐに消えてしまう。
一般の書き手が投稿するだけでは、すくない読み手の目に触れる可能性は低い。
そこで、一般の書き手と読み手をつなげる仕組みの改善を、カクヨムの運営に求めるのは構わない。
しかし、カクヨムの運営は慈善活動ではなく、商業活動である。
利益につながらない要望を聞く義務はない。
商品化された小説の売り上げでカクヨムは維持されており、一般の書き手はそれに乗っかって、小説を書かせてもらっている立場だ。
読み手を増やすことに対するカクヨムのフォローが気に食わないのならば、書き手がサイトを出て行くのが筋だ。
出て行かないのならば、読み手が少ないという現実を受け入れて、自分からアピールしていくのがベターだ。
2.私を知ってください
読み手が存在を知らなければ、目にしようがないし、評価もできない。他人に薦めようもない。
作品を書いても読んでもらえないのならば、自分から存在をアピールするしかない。
作品を書き続けながら、他人の作品を読み、おもしろければ評価をして、作者をフォローする。
おもしろい作品を書いている人に対して、自分がカクヨムにいることを知らせる。
自分が楽しめた作品を書く人は、
そういう風にして、読んでくれる人を増やしていくのが正攻法であろう。
念のために補足しておくが、読まずに評価をして、とにかくフォロワーを増やそうとするのは厳禁だ。
3.とにかく空欄はやめよう
小説のページに入ると、「タグ」「キャッチコピー」「紹介文」が空欄のまま。
このような、どういう内容かわからない作品を読みたいだろうか?
一行でもいいから、空欄はやめて、作品の紹介をするべきだ。
せっかく読んでもらう直前のところまで来て、読み手を逃がす愚はさけよう。
4.あなたはだれですか?
書き手のページを見てみると、「プロフィール」と「近況ノート」には何も書かれていない。「レビュー」「小説のフォロー」「ユーザーのフォロー」はゼロ。
このような書き手の作品を読んで、たとえおもしろかったとしても、評価しよう、フォローしようと思うだろうか?
私はしないし、あなたにもお勧めしない。
なぜなら、作品以外の情報がないので、作者がどういう人間かわからないからだ。
どういう人間かわからなければ、評価やフォローしたときの反応が読めない。
付き合って良い人物なのかわからない。
深く考えずに評価して、「私の作品をわかってくれる心の友がいた」と思われても困る。
読者が読者を呼び、評価が評価を生むのは、その書き手が安心して付き合える人間だと判断されたためでもある。作品のおもしろさだけでなく。
当たり前の話だが、普通の人は、距離感がまともな人と仲良くなりたい。
そして、まだフォロワーもおらず、評価もされていない書き手が、自分が安全な人間であることをアピールするには、プロフィール欄であり、他の書き手との交流の証(フォローしたり、レビューを書いたり)であり、ツイッターであったりする。
なお、作品以外は、なるべくふつうの文章で書き、読み手に警戒感を与えないようにしよう。
5.すべては模倣からはじまる
読者のついている書き手は、たいてい、さまざまな工夫をし、自己アピールを欠かしていない。
カクヨムで一般の書き手に留まっている者が、できる範囲でそれを行わないと、だれも読んでくれるわけがない。
⇒次回は「読みたい作品はどこにあるのか」
自己アピールの基本は他人のおもしろい作品を読むこと。それはどこにあるのか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます