第2話:養護教諭の洋子先生とあまあまハグ♡
「はぁ、三島クン保健室来ないかしら……」
妙に色気のあるため息をつく洋子。
ここはある日の保健室。他の生徒はいない。時刻は昼の12時。生徒は各自好きなことをして休み時間を過ごしている。
洋子は三島の事が好きだった。
いい子だし、ちょっとお色気で誘惑してあげると頬を赤らめたり、モジモジとするのが可愛らしい。何というか、母性をくすぐられるのだ。
「ふふ、……三島クンのだぁ♡」
三島の傷口を拭いたガーゼは大切にとってある。少しヤンデレ気味の洋子は、それを手に取ると、すんすんと匂いを嗅ぐなどする。
「はぁぁ……♡ 三島クンの匂いだぁ……すっごい濃厚な香り……はぁ……♡」
三島の血の匂いが染みたガーゼは芳醇な香りがした。その香りは洋子にとって何よりの興奮剤となる。
「今日も会えるかしら……♡」
そんな事を思いながら。
ほぉ……と色気のあるため息をつく洋子だった。
※※※
しまった。またやってしまった。
お昼休みに図書館で本を読んでいた時、紙で指を切ってしまった。血が出てきて、すごく痛い。
(……また保健室行かなきゃ)
変な事されたらまた逃げよう。
そう思いボクは保健室へと向かった。
※※※
「す、すみません。三島ですが……」
「あら、あらあら……♡ 三島クン♡」
目をハートにさせてボクを出迎えてくれる養護教諭の洋子先生。急いで何かを片付けたのか、机の上は少々散らばっていた。
「あの、絆創膏が欲しいのですが……」
「ふふ、いいわよ。じゃあ、また消毒しなきゃね……♡」
「いや、これくらいなら絆創膏だけで大丈夫だと思いますけど……」
「ダメよ。そしたらコレクションが……じゃなかった。傷が深くなるわよ。ほら、おてて見せて?♡」
「はぁ、そういうことなら」
よく分からないが。
ボクは洋子先生に傷口を見せる。
洋子先生はウフフと上品に微笑み。
また消毒液をガーゼに湿らせ、傷口に当ててくる。
「いたっ、いたいっ」
「大丈夫よ、大丈夫大丈夫……痛いの痛いの飛んでけー♡ ほら、ふきふきしたわよ。じゃ、このガーゼは先生が保管……じゃなかった 。捨てておくわね」
洋子先生はよく分からない事を言い。
そしてボクに絆創膏を貼ってくれる。
……よし、帰ろう。またヘンテコな事になると悪いし。
「それじゃ、また」
「やーん♡ 帰らないで頂戴。先生、君ともっとお話したいわぁ」
「そ、そんな事言っても……」
洋子先生は子供のような口調で。
ワガママを言う。
そんな大人びたナイスバディで言われると、何だか妙にエッチだ。
「でも、ボク……」
「一緒にお話してくれたら〜、またぎゅーーってしたげる♡ いっぱいぎゅーーってして、いい子いい子したげるわぁ♡」
「そ、そんなことしなくていいですっ」
「ふふ、でもおかお真っ赤っかよ? ホントはして欲しいんでしょ。いいのよ、ガマンしなくて……ほら、正直になって?」
「うぅ〜〜っ……」
正直洋子先生のハグは魅力的だ。
ふわふわの身体に、おっきいおっ○い……一度味わったらトリコになっちゃうくらいには……。
「ほーら、いらっしゃい♡」
「わわっ」
無理やり身体を引き寄せられ。
ボクは彼女にハグをされる。
「ぎゅーーっ♡ いい子いい子♡」
「んーーっ!」
洋子先生のおっきいのがっ。
柔らかいのがムニムニ当たって。いい匂いが鼻をくすぐる!
自然と身体の力が抜けてしまい。
彼女にされるがままになる。
「ふふ、力抜けてきたね。気持ちいいんだ。ふふ、オバサンにハグされて気持ちよくなってるんだ。可愛いね……♡」
「ふぁ、やめっ」
「やめて欲しそうなおかおじゃないわよ?♡ もっといっぱいぎゅーーってして欲しそう♡ こんなオバサンにドキドキしてくれて嬉しいわぁ♡」
洋子先生の圧倒的なハグ力。
母性120パーセントのあまあまボイスも同時に繰り出される。そんなもん、勝てる訳がない。強すぎるっ。
キーンコーンカーン、と。
チャイムが鳴った。
その声にボクは正気を取り戻し。
「ボ、ボク失礼しますっ!」
「やぁん、待ってぇ♡」
洋子先生の制止を振りほどき。
ボクはその場を去るのだった。
やっぱり彼女は侮れないっ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます