ALLグララン総進撃!
青猫あずき
0.セッション前
グラスランナー。
ソードワールドシリーズの世界に存在する小人族。
全くと言っていいほど魔法が使えない代わりに強い魔法抵抗力を持ち、
手先が器用ですばしっこく、
盗賊に向いている低身長種族。
楽天家で陽気な性格が多く、パーティのムードメイカー。
1人いればパーティの雰囲気は明るくなり、そして時にトラブルの種を持ち込むトリックスターとなる。
そんなグラスランナーが1人ではなく全員だったら…?
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本作は、「グループSNE」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ソード・ワールド2.0/2.5』の、二次創作です。
(C)GroupSNE
(C)KADOKAWA
*本リプレイはリプレイコンテスト課題部門の作品です。
課題『ソード・ワールド2.5スタートガイド 冒険の国グランゼール』を採用しています。
発売から1年経過している書籍ですがシナリオのネタバレにご注意ください。
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GM「ここの仲間でソードワールド2.5を遊びたいと思います。具体的に言うとリプレイコンテストに応募するための卓を立てたい」
GMがいつもソードワールド2.5を遊ぶコミュニティでそう持ち掛けると4人のプレイヤーが集まった。
集まったメンバーは堅実なキャラクター作成をする熟練のプレイヤーたち。
きっとセッションは真面目できっちりとしたものになるだろう。
そうGMは期待していた。
この時までは…。
プレイヤー「コンテストに出るなら何か個性があるものじゃないと、注目してもらえないんじゃない?」
その提案はもっともだと思った。
そこでウリとして『全員が同じ種族』という縛りプレイで遊ぶことにした。
私はTwitter(@MAME_NYA)のアンケート機能を使い市場調査を行い、過半数の票を獲得する圧倒的票差で1位が決まった。
もう言わずともわかるだろう。
グラスランナー小人族である。
「パーティに1人はいると面白いヤツ」だらけの構成でパーティは成り立つのか?
そもそもグラスランナー小人たちは基本的に魔法を使うことができない。
回復魔法無しでどうやってパーティを組むか?
魔法攻撃の範囲火力なしでどうやってパーティを組むか?
重たい鎧に身を包んだ壁役のファイターなしでどうやってパーティを組むのか?
ボイスチャットで話し合いながらプレイヤーたちは構成を考え、GMは綿密なセッションの準備を始めた。
この準備が何の意味もなくなることを、GMはまだ知らない。
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