自分は、何なのだろうか?

自分は、何なのだろうか?

朝も昼も夜もそんなことを考える。


きっと暇なのだろう。

けれど、嫌いな勉強も好きな音楽も

全く手につかない。


音楽が嫌いになったわけではない

ただ、何となくイヤホンを取り

耳にハメ イヤホンを挿す

そんな簡単な行為すら

面倒くさくなってしまった

ただ、それだけなのだ。


僕は、窓の外を見る。

遠くの方に綺麗な桜が咲いていた。


あの桜が散れば、僕の命は無くなる。

そんな運命性があれば、

僕も多少は、

何かを残そうと奮起するだろうか

 

いや、しないだろう

僕はそういう人間だ。

最後の1日まで自分の命の価値なんて

分からず終いで死んでいく


なのに、どうしようもなく生きるのが辛い

そして、それを自分で理解できない。


何が不満なのだろうか?

金か?愛か?自由か?才能か?

どれも当てはまらないような気がする。


強いて言うなら

人から憐れまれるのがとても嫌だ。

僕の人生は、そんなに悲惨なものなのか

僕の人生は、そんなに不幸なものなのか


僕は、普通の学生のように

満足に登校できないかと言って、

余命宣告を受けるほどの大病でもない


普通にもなれない、特別になれない

自分は、何なのだろうか?

大人には、こんなこと話せるはずがない

どうせ憐れまれるだけだから

今日もまた、桜が散っていく。

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