第19話 負け犬の戯言。
諦めずに継続しました……
やらぬ後悔よりやる後悔……
努力をしなかった人間に努力して成功した人間を妬む権利など無い。
成功した人間は天才ではない、努力を惜しまなかった人間だ。
さて……その言葉は君や僕の心に響くのだろうか?
それは……成功者の言葉、だから人の心に響く。
実際得た人間の言葉だから。
なら、同じだけの努力をして……失敗した者はどうだ?
同じように言葉を残した奴は居るか?
誰かにその言葉が届いた奴は居るのか?
肯定して……成功者の仲間入りをしたいのか……
戯言をさがして、懸命にそれを否定するのか……
たぶん、それを成し遂げられない僕には、それは等価値に過ぎない。
同情されようと、中傷されようと……僕の人生は変わりやしない。
成功者の言葉だけがこの世界に木霊する。
同じ努力をし、失敗した人間の言葉など……誰も耳を貸さない。
綺麗な言葉、救いのある言葉だけをすくい上げる。
誰かの不幸な言葉、都合の悪い言葉は何処かで遮断される。
そんな、希望の言葉を聴く、皆は正解なのか。
そんな、己の無価値を肯定する戯言を探す僕の方が間違いなのか。
他の誰かからすれば、その答えは明確で……
その答えを聞かされたからといえ、僕も誰かも救われない。
救われた気になるなよ……
影響された気になるなよ……
あんたのその成功は誰のおかげでもない、自分の能力だ。
僕のその失態はだれのせいでもない……己の無能が産んだ結果だよ。
そう、誰のおかげでも……誰のせいでもない。
だから、己を誇れ……てめぇを恥じれ……
そうして、はじめてその戯言は成立する。
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