実話怪談体験録

りあな

第一話 私は夢を見ていました

私は気づくと1人で無人駅にいました。

なぜこんな所にいる...?

そんなことを考えていると、急に男の人の声のアナウンスが流れ始め

「まもなく、電車が来ます。その電車に乗るとあなたは恐い目に遇いますよ~」

というアナウンスが終わり、すぐ電車が来ました。

その電車は遊園地にある猿の電車のような見た目で、中には顔色の悪い男女数名が1列に座っておりました。

私は少し不思議に思いましたが乗ることにしました。

電車の後ろから3番目の席に座ると「出発します。」というアナウンスが流れ、それと同時に動き始めました。

乗っても特に何も起きず、ただの電車なのかな?でもこんな見た目の電車が通る駅なんてあったか?などと考えていると

「次は活けづくり〜活けづくりです。」

というアナウンスが流れ始めました。

(魚の活けづくり...?)

と考えていると後ろから「ギャァァァァァァ!!!!」という悲鳴が響きました。

何があったかと思いそちらを見ると電車の1番後ろに乗っていた男性の周りに四人のぼろきれのようなものをまとった小人が群がっており、よく見るとその男性は刃物で切り刻まれ、魚の活けづくりのようになっていました。

男性は耳が痛くなるほどの大声で悲鳴をあげ続けていました。

こんな惨劇の中私のすぐ後ろの髪が長く、顔色が悪い女性の方はその惨劇を一切気に留めていませんでした。

さすがにおかしいと思い、私は何でこんなことになっているのか考えました。

そして少し考えた結果わかりました。ほっぺをつねっても痛みがありません。そう夢です。

私はここで目が覚めたようです。

悪夢を見た私はこの後寝付けませんでした。

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