笑顔って,どんなだっけ?
食連星
第1話
「昨日!お弁当出してなかったけど!今日は学校ないの!?」
今朝も元気に叱られてるわ俺.
「ん!」
ベッドの上で,伸びをして,今日起きるかどうかは…
俺が決め…
「今日は,お弁当いらないのね!?」
る…
「んや,いるわぁ.」
「えっ!?いらないのね!」
「いるっ!!!」
とりあえず,カバンから弁当箱出して,転がり落ちるように階段下る.
-
「…弁当洗います…
ご飯は朝の分詰めて,おかず作ってください…」
「そんなこったろうと思ったっ!御飯もおかずも詰めるだけ!
洗うから貸しよ.ユウはご飯食べて着替え!」
「うぃ.」
どうせ日付かわるまで,オンラインゲームしていたんでしょ.
撃ち合って隠れて何が楽しいんだか…
聞こえないふりはしてるけど,聞こえてる.
おかず食べるのめんどくなって,ふりかけかけてかきこみながら,テレビのニュースをぼんやり見る.
コロナの人が増えていってるってニュースしかしてない.
ワクチンうった国はマスク無しで外歩いてるって.
俺ら学生にまわってくるの,いつよって話だよ.
なぁ,ルカ.
こんな世界がくると思ってたか.
お前がいない世界で,俺まだ生きてる.
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます