パンダのかんちゃんと仲間たちのカフェ
ぱのらま
パンダのかんちゃん編
第1話 パンダさんのカフェ
ここは、不思議の森の一角にあるパンダのかんちゃんのカフェ店。
お客さんが二人やって来ました。近所に住んでいるリスの男の子とウサギの女の子です。
「いらっしゃい、ご注文をどうぞ」とパンダさんが声を掛けます。
「ぼくは、カフェオレ」とリスは言いました。
「わたし、カフェラテください」とウサギも注文しました。
「はい、すこし待っていてくださいな」パンダさんはニコニコしながらコーヒー豆を量ったり、冷蔵庫から牛乳瓶を取り出したりしています。
「あっ、そういえば、カフェオレとカフェラテってどう違うの?」とリスは少し混乱しているようです。
「さあ、どちらもミルクの入ったコーヒーのことでしょ。カフェラテのほうがオシャレなのよ、たぶん」ウサギが答えます。
「そうかなぁ。カフェオレのほうがかっこよくない。」とリスが言い返します。
「うーん、君たちにまだコーヒー牛乳のほうがいいかもしれないね」とカウンターの向こうからパンダさんがつぶやきました。
「えっと、カフェオレとカフェラテって同じ?どうちがうんですか? どちらもコーヒー牛乳みたいなものじゃないのかなぁ?」リスは不思議そうな表情を浮かべています。
「どちらもコーヒーとミルクで作る飲み物なんだよ。
カフェオレのレは、フランス語のミルクのこと。カフェラテのラテというのは、イタリア語のミルクのこと。それぞれの国の言葉の違いだけじゃなくて、作り方も違うんだな」とパンダさんはその違いを話し出しました。
「へえー、どのように違うの?」ウサギも興味津々の様子で聞いています。
「カフェオレはドリップコーヒー、カフェラテはエスプレッソという淹れ方の違うコーヒーを使って作ることと、ほかにはコーヒーとミルクの配分も違うんだよ」
「そうなんだ、コーヒー牛乳のことをオシャレに言っているだけかなぁと思っていた」リスも納得した表情を浮かべます。
「カフェオレもカフェラテもコーヒーが主役の飲み物なんだけれど、ミルクが主役で子供にもおすすめしたいのは、コーヒー牛乳かな」とパンダさん。
「はい、コーヒー牛乳くださ~い!!」リスとウサギが言いました。
つづく
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