蛮人日記２０２１

１月１６日・１７日・１９日

　帰宅後、シャワーを浴びた。体を拭き、服を着た。居室に飲酒の道具を持ち込み、ウイスキーの水割りを作った。呑(や)りながら、世界樹の続きをやった。第５ダンジョンの制圧作戦が進行中である。ゲームの要領(コツ)を飲み込むまで、随分時間がかかったが、一度掴んでしまえば、そう簡単に(形勢が)崩れることはない。

　冒険記録の保存後、ラジオの電源を入れた。ＮＨＫジャーナルを聴きながら、遅い夕飯をしたためた。卓上を片づけてから、洗面所で歯を磨いた。

　居室に戻り、小津安二郎監督が大映で撮った『浮草』(の終盤)を観た。肉食映画の代表格がクロサワならば、草食代表はオヅであろう。世界水準の二大巨匠だが、作風がまったく異なるのが面白い。

　気がつくと、翌日(つまり今日)の朝になっていた。枕時計が「８時」を示していた。洗顔後、身支度を整えた。施錠後、近所のコインランドリーに足を進めた。ドラム洗浄をやってから、担いできたものをマシンに放り込んだ。洗い方を選んでから、指定の金額を投入した。

　自宅に戻り、露台の物干し竿に脱水衣類と脱水ジーンズを吊るす。これが結構面倒なのだ。テープに録音したマーチンの番組を聴きながら、作業を進めた。終了後、台所で湯を沸かした。

　最後のカギをかけてから、家を離れた。不要不急の外出は控えなくてはならないが、食べものと飲みものの買い出しならば、許されると思う。階段を下り、飲食街の方角へ歩き始めた。日中は穏やかに晴れていたが、夕方近くになって、風の勢いが増してきた。第一、第二の居酒屋で、テイクアウト商品を三つ買った。

　帰途、コンビニに寄り、ミネラル水と明日の朝食を買った。家に戻り、露台の吊るしものを取り込んだ。台所に行き、即席コーヒーを淹れた。

♞今宵の酒はトリスの水割り。酒肴はカワハギの煮つけとアボカドの刺身。

　朝、７時５０分に眼が覚める。起きざまに、寝室のカーテンを開けた。ガラスの向こうに曇天が展開していた。台所に行き、電気ケトルに水を足した。沸き立ての湯で、即席コーヒーを淹れた。第一屋製パンの「魔法のチョコリングハーフ」を食べながら、熱いやつを飲んだ。居室に二杯目を運んだ。

　飲みつつ、影の軍団の４枚目に収録されている「ヤバイ女に手を出すな」を観た。敵側の一人として、先頃旅立たれた福本清三氏が出演されていた。巧い斬られ役がいなければ、活劇も時代劇も成立しません。邦画界もだんだん寂しくなります。長い間、お疲れ様でした。僭越ながら、御冥福をお祈り申し上げます。

　ラジオの電源を入れた。ＮＨＫ第１の『子ども科学電話相談』を聴きながら、世界樹の続きをやった。主力部隊は各砦の守りに就いていて、身動きができない。遊撃隊の出番だ！軍資金の調達が彼らの主たる任務である。探索屋のマーフィー、治療屋のグロマゼン、鉄砲屋のワインダーとゴウキュンという顔触れ。

　支度を整えてから、第４のダンジョンに潜った。魔物や妖怪を退けながら、財宝や素材を集める。それらを街に持ち帰り、金子と交換するのだ。

☖マーフィーＮ〔フーライ〕レベル４３・ＨＰ２６６・ＴＰ１８７／バゼラード

☖グロマゼンＲ〔メディック〕レベル４４・ＨＰ２０３／ボーンステッキ＋１０

☖ワインダーＡ〔ガンナー〕レベル４３・ＨＰ２１７・ＴＰ１８３／アークウィバス

☖ゴウキュンＵ〔ガンナー〕レベル３６・ＨＰ２１７／武器：アイアンキャノン＋３

　出かける前にオムロンの体温計で熱を測った。画面に「３５・９」が表示された。貸しＤＶＤ屋に足を進めた。借りていたものを返してから、頼んでいたものを借りた。店を出て、飲食街に向かった。相撲中継を聴きながら、線路の脇に伸びる道を歩いた。帰宅後、ロフトに上がり、腕立て伏せをやった。湯舟と床を磨いてから、温水を浴びた。

♞今宵の酒はトリスの水割り。酒肴はイカのちゃんちゃん焼き。飯はビビンバ丼。

　下車後、改札を抜けた。構内を移動する人の数が減っているように見えた。柱に埋め込まれた画面に、菅田、有村共演の恋愛映画(だと思う)の予告篇が映し出されていた。階段をのぼり、駅の外に出た。ラジオを聴きながら、職場まで歩いた。

　広場の入金機に買物カードを挿し込み、千円札を二枚食べさせた。売店に入り、朝食を買った。窓際の卓席に座り、バウムクーヘンを食べた。コーヒーを飲みながら、復活の日、第一部「災厄の年」の続きを読んだ。

　食堂に行き、Ａランチを買った。いつもの席に座り、食事を始めた。担当者次第で丼に盛られるご飯の量が変化することに、最近気づいた。今日のＡは鶏肉のシチュー。小鉢は胡瓜と塩昆布の和え物。黙々と箸を動かし、飯とオカズと汁を腹におさめた。

　トレイ返却後、休憩場所に向かった。先客なし。長椅子に腰をおろし、軽井沢収録の「雪化粧、野沢菜漬けて冬じたく」を読んだ。古漬けの油炒めが美味しそうである。これを肴にして、一杯呑(や)りてえ。

　下車後、飲食街に足を進めた。第一、第二の居酒屋に行き、テイクアウト商品を二つ買った。天気予報を聴きながら、帰路を歩いた。明日の朝は冷え込みが厳しいらしい。俺は寒いのが苦手だ。暑さはさておき、寒さには慣れられぬ。家に戻った。腕立て伏せを始める前に体温を測った。オムロンの画面に「３５・９」が表示された。

　風呂場に入り、両足を丹念に洗った。それから、温水を浴びた。酒食の後に『国定忠治 全通し』の続きを観るつもりである。

♞今宵の酒はトリスの水割り。肴はズワイガニの塩茹で。飯はハラミステーキ弁当。