第105話Sign
朝7時に起きる。
昨日の夜親父にお勧め映画DVD はないかと聞く。
「昔の映画でもいいのか?」
「構わないよ」
親父は棚からDVD 3枚を取り出す。
「ダイヤルMを廻せ!」と「レベッカ」と「裏窓」だった。
全てヒッチコック映画だ。
「裏窓」だけブルーレイ。
「この3本は観といて損はないぞ」
「ふ〜ん、クラシック映画か。ありがとう」
早速「ダイヤルMを廻せ!」を夜中までかけて観る。
なるほど確かに面白い。
色んな映画の元ネタになってる名作らしい。
グレース・ケリーは綺麗だな。
今日は暇だ。
国分寺のブックスいとうが閉店セールやってるらしく物色しに行く。
中央線に揺られながらI phone でテイラー・スウィフトの「evermore 」を聴く。
「Willow 」は名曲だな。
ブックスいとうは国分寺駅の側の急な坂の下にある。
今日はとても寒く、コートの下にフリース2枚着る。
それでもくしゃみが出るくらい。
店頭に全品20%オフと張り紙が貼ってある。
店に入るとレンタル落ちのDVD がズラリと並ぶ。
1時間くらいかけて物色した結果、文庫漫画の「あしたのジョー」全12巻を購入。
近くの公園で早速読み始める。
夢中で4巻まで読んでしまった。
気付けばもう昼飯の時間だ。
100円ローソンでランチパック買って食う。
ああ、安穏たる午後……。
五宮フレイユは生徒会の予算不正支出の件で変な噂を耳にする。
数日前現会長の東郷院龍平に問いただす。
彼は一言「西園寺霧風の仕業かもしれない」そう言って眉をしかめる。
「西園寺はもう卒業しちゃったじゃない」
フレイユは怪訝そうに腕を組む。
人見知りの東郷院はその場を去る。
「ちょっと、会長待ってよ!」
東郷院は物凄いスピードで歩き去る。
フレイユは内心競歩じゃないんだから、そんなに慌てて逃げることないのにと思う。
西園寺の仕業だとしたら教師の中にも加担してる人がいるかもしれない。
上等高校の闇か……。
2023(R5)1/28(土)
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