依子さんの北雄に対する執着は予想外に深い。

精神病院からは一時的に退院したようだ。

なんと7日連続でラブホでの情事を繰り返す。

7日目の夜ラブホの帰りにローヤルホストで一緒に夕食を取る。

依子さんとは会話が弾まなくても疲れない。

本当に精神病なんだろうか？

まったく異常なところが見当たらない。

俺が20歳と依子さんが31歳……。

11歳年が離れてるが、周りからカップルだと思われてる感じ。

五宮フレイユと恋に落ちてるが、精神的な結びつきは依子さんとの方が親密と言える。

20分くらい間が空いた。

「坊やごめんね。一週間も付き合わせてしまって……」

「とんでもないですよ。依子さんの体は何度抱いても飽きがこないです」

「まあ、嬉しいこと言うわね」

依子さんは可愛らしくはにかむ。

可愛いらしいし、優雅な人だな……。いかん、ラブホ行ったばかりなのにまた勃ってきた。

「明日も付き合ってくれる？私今凄いしたい気分なの……」

「全然構いませんよ。むしろ光栄です」

やった！明日もやれる。

自宅に戻ると親父が台所で椅子に座ってビールを飲んでる。

「おかえり」

なんか元気ない感じ。

「親父、彼女と喧嘩でもしたのか？」

親父はうなだれて「母さんもう帰ってこないかもしれん」と一言。

ついに家族崩壊か？

2023(R5)1/20(金)

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