第40話HERE COMES THE RAIN AGAIN

80年代のイギリスのカリスマバンド“ザ・スミス”は不思議な魅力のあるバンドだ。


“RANK”というライヴアルバムを好んで聴いてる。


1曲目の「ザ・クイーン・イズ・デッド」からパワー全開である。


タイトなドラムに全くチューニングの狂ったギター、そこにモリッシーの粘っこいボーカルが乗る。


やはりロックバンドはライヴで本領を発揮する。


こないだ友達の音楽狂の高梨高明たかなしこうめいから「ガンズ・アンド・ローゼズ」のブートライヴCDを譲ってもらう。


まだデビュー当時の1987年のライヴだった。


高梨は中学の同級生で立川高校に通ってる。


床上同様学力は優秀。


音楽が好きでYouTubeで隠れた音源を探してる。


「ガンズ・アンド・ローゼズ」の音源は9割方所持してると言う。


CDの枚数に直すと数千枚のなると言ってる。


無類のガンズフリークである。


雨降りの学校の帰りに高梨からLINE が来てる。


“サマソニ”行きてー!とほざいとる。


i phone でスミスの「ミート・イズ・マーダー」を聴きつつ古本屋“コムドリア”を目指す。




コムドリアのマスターは色々CD を勧めてくれる。


今日は「ヤング・マーブル・ジャイアンツ」を流してくれる。


80年代のニューウェーブのバンドだ。


シンプルで音数の少ない味のあるサウンド。


トレーディングカードはタカラのプロ野球カードが大量に入荷したらしい。


当時600円で売られていたセットが今ネット上で3万とかで取り引きされてるらしい。


ヤフオクで昭和55年大洋セットが8万で売れたという。


コムドリアのマスターも商売上手だ。


なんか高く売る物ないかな?


今旬だとガンプラのRG“ジオング”とか“プレステ5”とかなのか。


転売目的で物買うのも空しいか。


コムドリアを出る頃午後6時。


雨は降り続いてる。


2021(R3)9/4(土)














  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る