第8話Leaving Rock
東大も狙える位置にいた。
しかしこの男試験の時わざと手を抜いていた。本来なら3位以内に入れるのであった。
成績があまりにも良すぎると目立つので、本番の入試の時に本領を発揮すればいいとかなり余裕を持っているというか、頭が良すぎるというか……。
景川とは中学から一緒である。ほぼファミリーのような仲であった。
今回の中間テストの前の学力テストの上等高校2年の首席は2年A組の
構内では追っかけに常に包囲されてる。
2位は生徒会書記2年A
生徒会副会長の
景川北雄は2年の総勢98人中90位だった。
まあ、こんなもんだろう。
周りが勉強出来る奴らばっかだからどうにもならん。
床上がまたお風呂ランドのスポットへ案内してくれた。
「おい、あれミス五ツ橋大学の
北雄は身を乗り出して、覗く。
「芸術的なおっぱいだな、乳首はピンクだぞ」
床上は梅酒を飲んでる。「どれどれ、なるほどプレミアムだな」
「隣の娘も同級生かな?スタイルいいな。腰のくびれが何とも言えん」
また1、2時間お風呂ランドのスポットで時間を潰し、北雄は駅前のブックオフCDを物色する。
結局目当てのCDはなく帰宅した。
親父がこないだ言ったメロウなロックのCDを台所の机に置いといてくれたようだ。
早速部屋のステレオで聴く。
考えてみれば、CDなんか買わなくても親父に借りてスマホに取り込めばいいのだ。
親父は新しいロックも聴く。
ビリー・アイリッシュやアリアナ・グランデ、ウィークエンド、テイラー・スウィフトにもすぐ飛びついてCDで購入していた。
物心つく頃から、周りは音楽が飛び交っていた。
小学生の頃親父の影響でパールジャムとR.E.M.にハマり中学に上がる頃にはロックは大体のものは聴いてしまい、ジャズやクラシックに興味が移る。
しかしロックはどうしても聴きたくなる。
今回のメロウなロック、う〜んいいねぇ。
親父はロック専門だが、ジャズやクラシックにも当然精通してる。
お勧めのアルバム教えてもらおう。
2021(R3)5/28(金)
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