第2話上等高校正門

3年A組の仁科望美子があんたに用があるんだって。気をつけてよ、あの子変わってるから」


神奈子からのメールの内容見て北雄はスマホを内ポケットにしまい、夕焼け空を仰ぐ。


仁科は高一の時の同級生だが、俺に何の用があるんだろう?結構スタイル良かったよな。


正門を潜ろうとしたら、5、6人の女子が颯爽と横切っていく。


生徒会副会長の五宮フレイユの集団である。


五宮はアメリカ系のハーフだ。上等高校の中でも1、2を争うくらいの美貌の持ち主。


2年A組でも学年5位以内に入るエリート。


俺には縁のない女である。


生徒会のやってることはよく理解できないし、関わりたくもない。

 

のちに色んなことに巻き込まれることを今の自分が知る由もない。


2021(R3)4/30(金)




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