第132話 それくらいは、願っても天誅が下ったりはしないよね?
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やっと家に着いた。
ベットに飛び込んで顔を枕に埋めてみる。すると、今日あった出来事がまるで映像のように流れていた。
西園寺家に行って、ゆきなちゃんの両親と相談し、俺の過去がバレたり、焦って怒りをぶつけたり、予想外のことを言われたりと、実にいろんな出来事があそこで起きた。
帰るときは、なるべく目立たないように移動したが、ゆきなちゃんと西園寺京子さんが素早く察知し、俺を引き止めて西園寺刹那を呼んで、帰りの挨拶をした。
西園寺刹那はあの時も、俺と目を合わせようとせず、口をキリリと結んで
今になって思い返してみれば、あの反応を示すのはごもっともだ。
彼女の行動から察するに、おそらく今までの人生の中で否定されたことがないように思える。
非の打ちどころのない完璧美少女は、その存在自体が多くの人々にとって喜びだろう。
だから頭がおかしい連中から一方的に迷惑をかけられることはあっても、自分が否定されるような環境にいなかったと思う。
だけど、俺のようなうだつの上がらない冴えないやつからあんなことを言われた。そりゃ、プライドに傷も付くわ。
人生自体が否定の連続だった俺とは住む次元が違うんだ。だから、あの時は、彼女の気持ちを察してあげることができなかった。
そもそも俺に人を思う気持ちがあるのかも甚だ疑問だ。
一週間後にはあの二人と別荘に行くわけだが、今の所は、ただただ何事もなく無事に行って、無事に帰ってくることを祈るのみだ。
それ以上のことは望むまい。
そう思いながら、スマホで火起こしの仕方やら、キャンプ料理やらを調べる俺。
これは私見に過ぎないんだが、美味しい料理を作ってみんなで食べるという喜びは感じてもいいと思う。
それくらいは、願っても天誅が下ったりはしないよね?
やっと2巻が終わりました!
まさかこんなにかけるなんて思いもしませんでした。
流行りに乗っかってPV稼ごう!という思いで書いたわけではありません。
定番の異世界転生モノや学園ラブコメモノや異能バトルモノが蔓延る今日のこの頃ですが、私は、私が書ける小説をこれからも書いていこうと思います。
今まで書いた文の脱字誤字の修正作業をしないといけませんので、しばらくは連載はしません。
でも、1〜2週間後には猛烈の勢いでまた書いていこうと思いますので、その時には、またよろしくお願いいたします!
ーなるとしー
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