隣
@eumo
第1話
あ~今日が来た。
とうとう来た。
窓際の前から2番目。陽当たりの良い眠気を誘う席、隣には眠気に勝つ気がない片想い中の彼。
「前からくじ引いていって下さい~。」
席替えなんていらないよ~目が悪いんで後ろは困るんです。お願いしますよ~。
そうこうするうちに私の席には新しい住人が教科書を運んできている。
私の席は、、廊下側後ろから2番目。
彼の席は、今までと同じ。
いや、さっきまで私がいた席にはクラスで1番かわいい女子が、これまた可愛らしい笑顔を彼に向けている。
楽しそうじゃない。
なんだか泣けてくる。
席替えくらいで人生終わった。
明日から学校に来る意味ないよ~。
遠い。遠すぎる。
キーンコーンカーンコーン
チャイムの音にはっとして目が覚める。
なんつー夢。
隣をみると眠気に勝てない彼の寝顔。
あ~明日の席替えが怖い。
でも彼のこんな寝顔を見れるのは隣の席の私の特権だ。
今はまだ、今日この時間を心に刻みたい。
どうか正夢になりませんように。
隣 @eumo
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