第325話 2015年5月 6

「あんたがここで無為に時間を浪費していると、私の周りで話題になってるし、あらゆるゴシップに精通したいという私のあくなき探求心から、どんなおじさんに成り下がったのかも含め、私が直々に見に来てあげたってところよ!」


ますます、分からん……

キャンキャン吠える、ちびロリが俺の目先に歩を進め、


「それにしても、あなた。何でこんなとこにいるの?

お仕事は?」


無視しよう……

この距離感……

やっぱり俺を知ってるんだろうな……


誰??……


俺が思考を巡らせて視線を遠くに向けた、その先……

ちびロリの頭越しに……


遥か後方から、こっちに向かってくる……


美少女が……


かなり、離れたその先でも、歩き姿だけで、それが美少女と分かる子が……


白のセーラー服に黒い膝丈のスカートを時おり海風にあおられながらやってきている。

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