第326話 2015年5月 7
覚えがある。
髪は背中まで伸びているが、薄っすらと茶色の髪に、潤んだ瞳が……
覚えがある。
推しロリと俺があの当時言い表していた美少女……
「あれ?
未海さん……
か?」
俺がその美少女の正体の当てが出来た頃、すぐ手前の間合いに居るちんちくりんが、
「なんで未海ちゃんは分かって、私は分かんないのよっ!」
右手で突きを喉元に……
「ぐえ!
このちびロリ!!」
「ああ! ヤルカ!」
「ちょ~っと! 止めて! 結城さん!
佐藤さんも!」
結城……さん……って
あの、俺をストーカー犯に陥れようとしていた、あいつか……
そう言われれば……
ああ、なんとなく面影が……
ツインテールは相も変わらずだし、背もちっこくて……
如何にも、ストレスが溜まっていそうな上がった眉がその当時を思い出させる。
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