第220話 二人の静かな時間6

そんなはずないでしょう?

何で笑うの?レイアさん!


「俺は……


好きです!


あなたの事が大好きでした!」


「あ、ありがと……


え?


何?


ちょっと、ごめん。


からかいすぎたね。健太郎……


ホントにゴメン……


……泣かないで……


健太郎……」


え?

ああ……


自分の写る、夜景が見える窓の自分を見てみた。

ホントだ。泣いてる。


なんで泣いたんだ?


馬鹿にされたように感じたからか?……違うな。レイアさんの言葉に棘は無く。いつもの俺を慈しむお姉さんだった。


何でだろう……


そして、なんだ?つい……告白じみた事してしまったが、レイアさんはそれほど大きくは捉えていないようで、相変わらず笑顔を向けている。


ああ、良かった。

冗談か何かと思って……

くれたんだ……

それで良いんだ。


良かった……

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