第148話 どうしたの?

「どうしたの? けんたろー?」


玄関で立ち尽くす、けんたろーを見た私は、一瞬氷ついた。


………………けんたろー………………


けんたろー? 

どうしたの?


とても不思議に思い、袖をツンツン引っ張った。


「……あ………すいません。妹がどうしてもついてくるって聞き分けが無くて、一緒に来てしまったのですが、一緒に上がっても構いませんか?」


「ああ、そうですか。どうぞ、構いませんよ」


「ありがとう」


私もお礼を言ったがおじさんは、優しく迎え入れてくれた。


白衣を着たその人は玄関のすぐ横の部屋へ導いて、


「それじゃあ、布団に横になって待っててください」


といって、また、出て行った。

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