第147話 着いた。やっとか。

「ここだ……」


地下鉄の駅から15分位歩いたところで、けんたろーは立ち止まり、何かを見つめて立ち止まった。


「いこうか……」


そこは、普通のお家だった。ちょっと古い感じの平屋の瓦屋根で……でも、けんたろーが言う様に、あんま、マッサージ、って看板が玄関に出ていた。その引き戸を開けて、


「すいません。予約していた者ですが」


と、けんたろーが家の奥へとあてどなく声を掛けていた。


「はーい、どうぞ」


中から白髪のおじさんが出てきた。


「………………」

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