第141話 おいかけろっ!2

歩道に出ると、目測150m先に身長175cmほどの見慣れた、よく見りゃイケメンの称号を六年生女子の間でほしいままにしている、実際は微妙な、私の大好きなけんたろーが隙だらけの背中を晒して歩いていた。


何処に行くのだろう……女?……いや、奴はそれほど器用な男ではないと私は分析している。何せ思っている事が顔のディスプレイに表示される50億人に一人の特異体質だ。そんな事があればけんたろうーウォッチャーの私が気が付かないはずが無い。


だが、しかし、ここは東洋一の歓楽街がすぐそこにある場所だ。同業視察とばかりに遊びにでも行こうものなら、班長として、彼女として絶対に阻止しないといけないと思っている。


彼女じゃないけど、彼女気取りだけど、小さい事は気にしない。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る