10月 けんたろーの旅路

第132話 班決め1

「6人で、すきな人と班を作ってください」


陽葵先生は今月末に1泊2日で行く、修学旅行の班決めをしろと言っている。大人の俺から一緒になろうといえるはずも無く。はしゃいで、教室中でグループを作成するご学友をよそに、俺は“貰ってください”と箱に書かれた子犬の気分で席にじっとしていた。


「けんたろー、一緒の班になろう」


最近、防波堤に日参しなくなったせいで、小麦色の肌が、薄くなってきた完ロリが、右手に繋いだ推しロリを伴いニィと笑って俺を誘う。いやいや、御誘い下さった。


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