第104話 リリィさんの不登校2
「リリィさんは俺と一緒に釣りするの飽きちゃったの?」
「………………」
「一緒に水族館行くの飽きた?」
「………………」
「せっかく、仲良しになれたと思ったのに寂しいね……」
「………………」
俺の背中には彼女の背中があって、それは時折、不規則に動いて、風のせいで音は、声は聞こえないけれど、彼女が泣いているのだと俺は思った。俺が立ち上がって後ろを振り返ると、背中を丸めて、膝あたりで顔を埋め俺に見えない様にしているリリィさんの細い背中が不規則に揺れていた。
俺はその背中を見て決心した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます