第4話 これやるといいゼ!!

① 日記をつける。


 日記には良い効果しかありません。

 まずはやり方。

・ノートにペンで書く。

 ウェブに書いてはいけません。鉛筆で書いてもいけません。

 ちゃんとした日記帳でなくてもいいです。でもチラシではだめです。

 端っこをなんらかのかたちで綴じてあるノートに、ペンで毎日毎日日記を書きます。ボールペンでも筆ペンでも羽根ペンでもガラスペンでもいいですよ。


・「その日にあったこと」と、「それに対して自分がどう思ったのか」を書く。

 最初は短くても、箇条書きでもいいです。

 毎日続けてたら、気づけばいつの間にか勝手に長い文章を書くようになってます。


 大事なのは、毎日書くこと。それから、捨てずに書き溜めておくことです。

 ノートにペンで書いておけば、消えませんし、パラパラっと捲って見返すことができます。それが大事。

 自分の指で書いた自分の文字は、心を落ち着けてくれる作用を持っているのです。自信がなくなったときなんかに見返すと、冷静になれたりしますよ。

 そして自分の成長を客観的に見ることもできます。


 「今日は寝てばかりでなにもなかった」と思っても、何もなかったわけはないのです。蚊が飛んでたとか、インスタントラーメンが美味かったとか、トイレに何回行ったとか、そもそも何時間寝てたとか、書こうとすればなんでも書けます。夢の中身でもいいじゃないですか。

 情景描写と、発想力を伸ばす練習です。


 そして、必ず「それに対してどう思ったのか」も書いてください。

 心理描写を書く練習です。

 どういうときに人はどういうことを思うのか。自分で思ったことを書いておけば、それは絶対に間違いにはならないんです。


 日記の積み重ねは、いうなれば自分用オリジナル辞典を作ってることにもなるんです。

 日記に書いてあることは、自分のなかの「事実」だけです。

 便利ですよ!


② 取り敢えず勢いで好きなだけ書いて、1ヶ月放置プレイしてみる。


 もっと上手く書けるはずなのに、書いてみたらなーんか思ってたんと違う。なんかおかしい。でも分からん。ってなること、ありますよね〜。

 そういうのは、放置プレイしておくのが一番です。

 見ない。

 1ヶ月見ない。

 そしたら多分、1ヶ月以上忘れてます。ふと目に入ったときに開いてみてください。直さなきゃいけないところ、不思議なくらい分かるようになってます。


 なんでかっちゅうと、書いてるときにはのめり込んでるんですよ。集中してるときは、人は視野が狭くなります。

 その集中を一度ぷっつーんと切ってあげれば、次のときには視野が広がって、アラが見えるようになるのです。

 放置プレイは大事ですよ。

 公募に間に合わないって? 諦めなはれ。どうせ付け焼き刃では受賞できませんがな。

 中途半端なものを慌てて出すよりも、きちんと完成させたあとに余裕を持って「どうやこれぇ!!」って出したほうがいいと、わたしは思うよ。


 そして、放置プレイのあとに絶対に見直すところ。

 それは誤字脱字。

 他のところは別に、自分が気になったところを直すだけで大丈夫です。でも、考えても分からんものは分からんのですよ。そういうのは素直に人に聞きましょう。

 でも、誤字脱字だけは絶対に自分でチェックをするようにしてください。考えなくても見れば分かるものだからです。この誤字脱字チェックを怠るだけで、読む人からは「コイツ書く気あるんかいな」みたいな、マイナスのイメージが大きくなってしまいます。損ですよね。

 誤字脱字がないだけで、丁寧に書いたように見えますよ。


③ 調べる。


 最近の世の中は便利です。ちょっと検索したらなんでも出てきます。ほんのちょーっと気になったことでも、ちょちょーっと調べる癖をつけておくといいかと思いますよ。

 それは、文章の書き方についてもそうですし、書こうとしているテーマなんかに対してもです。

 知らんものはどうやっても書けんじゃないですか。

 想像だけでは絶対に物足りないはずです。


 最近は優しい人が沢山なので、執筆のコツなんてカクヨムさんでもわんさか書かれてます。

 グーグル先生も物知りですよ。

 「これってどうなんだろう」って思う気持ちを大事にしてみてください。

 貪欲に知識を求めることに、デメリットはないと思うのです。


 この3つは、当たり前のように思うけど、意外にできてなかったりするもんです。

 細かい技術うんぬんは、これらのあとでも大丈夫。

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