第2話 具体的にどうやってるかですって?

 超アナログですよ!

 まず空いた時間を見つけて、紙とボールペンを準備します。

 ちなみに紙は子どもらが学校から持ち帰ってくるゴミおっと違った大切なプリントの裏。ボールペンはジェットストリームがお気に入りです。

 お友だちの作品に限っているのは、前ページに書いたのと別にもういっこ理由がありまして。それは、その人の筆の癖をわたしが分かってるからです。

 こちとらほんのちょーっと知識があるだけのただのおばはんなんですよ。プロではないので、誰のでもいつでもどこでも任せなさいとかいうカッチョイイことは言えぬのです。

 この人はいつもこういう文章だから、ここは恐らくこういうことが書きたかったんだろうな、とか、そういうのが分かってたほうがね、わたしがトンチンカンなことをいう回数が減る。笑 だから、仲のいいお友だちのやつだけを請け負っています。一見さんお断りです。


 さてしょうもないことを言ってないで、具体的なやりかたですけれども。


① 該当のページを一文字目から順番に、本当に一文字ずつ見る。


 速読ってあるじゃないですか。あの、パラパラーってページ捲っただけで内容を理解するっていう。添削に必要なのは、その速読と真反対の技術だと思ってます。

 根気強く一文字ずつ見落とさずに確認する。

 その文字がなぜそこにあるのかを考えながら、文字を追っていきます。


② おや、と思ったところをメモする。


 さっそく登場、紙とペン。

 これはおかしいな、と思った箇所を、紙にメモします。

 わたしが基本として探しているのは、


・誤字脱字

・不思議な文法

・不思議な句読点の位置

・長すぎてびっくりする一文

・どう見ても明らかな矛盾

・それは物理的にどうやっても無理ですゼ、っていう現象

・言葉が足りなさ過ぎて、なに言ってんのか分かんないことになってるところ

・何がどうしてそうなるの!? って思うようなびっくり超常展開


 ぱっと思いつくのはこれくらいですかねぇ。他にもいろいろちっちゃいことはありますけど。

 気になる部分、時には一文まるまるを、まず紙にそのまんま写します。長い一文は結構大変です。なんせ長いので。笑

 そんで、書いたその部分に線を引いて、矢印を書いて、矢印の先に正しいものを書き込みます。

 足りないものは吹き出しをつけて足したりとか。矢印の先に「不要」って書いたりとか。

 語順の変更だったりすると、ぐいーんとあっちこっちに矢印を伸ばして、パズルみたいにしたりします。新手のクイズかな? みたいなことになります。笑

 変更したほうがいいところは、これ! ってひとつを決めるのではなく、「例えばこういうのはどう?」とか、「これとこれとこれがあるかと思うんだけど、どれがいいかしらね」みたいな感じで、わたしの意見を押しつけすぎないようにしているつもりです。

 いや、もう明らかにマズイと思ったときには断定したりしますけど、あんまりないです。ないはずです。多分ないよ。ないと思う。


 あくまでも決定権はわたしにはないので、作者さんが判断できるように、選択肢はできるだけ作るようにしています。あ、誤字脱字はさすがに選択肢ありませんけれども。

 ここが変だけど、じゃあどうすればいいかっていうのは分からない。では話にならないので、どんなに難しくっても絶対にうんうん唸りながら考えて、解決策は必ず提示しますね。

 言葉の意味を辞書で調べたりもします。


 あと、作者さんの意図、感性、個性を殺さないように、「ここは絶対さわったらだめなところだな」っていうところもあったりするんですよ。


③ 伝わるように書く。


 不思議箇所をまとめたら、作者さんにご報告です。

 わたしスマホオンリーでカクヨムしてるんですよ。

 贅沢なことにわたし専用ページを作ってもらっていたりするので、そこにスマホでポチポチ入力します。たまに沢山書いたあとにうっかり操作ミスで全部消してしまうときがあります。ショックでちょっと涙目になりますが、諦めて最初から打ち直します。

 基本的には、紙にメモしたものをそのまんま写していくんですけど、やっぱりほら、ものには言い方ってもんがあるじゃないですか。

 前ページでわたし、「書くのが楽しい!」が一番大事って言いましたけど、頑張って書いたものを直されるのって、やっぱり腹立たしい気持ちになるもんなんですよ。当たり前です、頑張ったものにダメ出しされてるわけですからね。

 そこから「もうやだつまんない〜!」ってなってしまわれては元も子もないので、冷たい言い方だけはしないように気をつけてるところです。

 あと、添削と一緒に、わたしが感じた素敵なところもちょこっと添えてお伝えするようにしてます。

 やっぱりほら、これ絶対おもろい! 頑張ってほしい! と思ってるからお手伝いさせてもらってるわけですよ。添削は信頼関係が大事だと思ってます。あと純粋に嫌われたくない。笑


 基本的にはこの3段階ですね。

 1話2000〜3000字として、大体30分〜1時間くらいかかります。

 ここまで終わったあとに、「ここはどうしたらいいかな」って相談してくださることもあるので、そういうのも一緒に考えたりします。


④ 全体を見てアラを探す


 数ページに分けて何度か①〜③を繰り返して、最後の一文字にまで辿り着きますよね。

 そしたら、最後にストーリー全体を見て、見落としがないかと、変なことになってるところはないか、足りないところはどこか、を探していきます。

 ここが終われば、かたちとしてはなんとかなりますね。

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