このストレージがすごい!2021!!神様がくれたストレージは無限大…… 惑星ごとしまっちゃいました!![完結してます。パパって終わります]
@ais-
第1話
「はい? 」
あれ? 俺は今まで宅飲みをしていたよな?
急に世界が暗転した事で俺———西宏樹(にしヒロキ)——— は動揺した。
メガネはちゃんとかけてるし、なんだこれ?
今まで営業の成績が全店で一位になった祝いに同期の松本の家で飲んでたんだが…… 夢か?
「逶ョ繧定ヲ壹∪縺励◆縺九??」
「え!? 」
雑音のような声が聞こえると同時に世界は一変し、光で溢れる。
目?をショボショボさせて光に慣れてくると1人の老人が10メートほど先に浮いている…… 俺は自分が光る草原の上にいた事に気づき浮かび上がる。
「譌・譛ャ隱…… こ、れで言葉は分かるか? 」
「え? あ…… はい、わかり…… ます。ここは? 」
えっと、日本では無いよな…… 天国とかかなんちって
「うむ、認識はそれでよい」
え? 考える事が分かるんですか? もしかして…… 神様…… とか?
「その認識も地球人としてはどちらも合っている。というか自分の身体を見てみなさい」
神様かぁ…… まじかぁ…… ってか体とか。このぽっちゃりメタボの西くんの体を確認とか…… え?
「お主は今、魂の状態でこちらにいる」
「オーマイグッドネス…… 」
思わずカタカナ英語で俺は発声器官がない光る球体の体で零(こぼ)した
「いや普通に浮かんどるだろうが…… 」
いや神様、動揺すると自分の状況がパッと分からないもんなんですよホントに。
神様が言うには宅飲みをしている時に2つのカセットコンロを並べて焼肉をしていたんだが、その片方のガス缶に引火——— 爆発して死んだらしい。
「普通は天国に態々(わざわざ)呼ぶ事はしないがお主は特別だ」
「といいますと? 」
え?特別とか期待しちゃうじゃないですかー!!
「…… お主、死んだのにノリがいいな」
「へぇ、自分の性分でして、へへへ…… 」
神様がノリとか言う方が新鮮ですよ?
どうやら俺が営業・販売した雑貨素材の中に異世界の神様を崇めるものが紛れ込んでいた…… らしい。
そういえば、やたら美人のゆるキャラ神様のマスコットを四半期の半分以上の期間でパズらせた事があった。
「そう、それだ。 偶像を変化させなかったのも
おおぅ、ネットミームにならなかったからよかったか…… マジかよ売り抜けたとかでも数は小ロット300とかだったハズ……
神の目にとまるって事は異世界は人口が少ないのか?
「そのようだ。 と言っても数ある星々の中の一つの話ではあるだろうが…… 」
「星単位っすか…… ヤベェってレベルじゃないっすね」
「口調をコロコロ変えるでないめんどくさい」
「へぇ、自分の性分でして、へへへ…… 」
星とか人間が言うとギャグだけど神様だからなー最強だからなー。というか、今の流れでは俺ってば異世界に行けるとか?
…… コクリ
神様が頷(うなず)くヤッター…… なんか神様呆れてるっぽいけどヤッター!
俺はもう両親は死別しているし、親戚は両親が駆け落ちで逃げたから関わりもない。友達は…… ちょい寂しいけど死ぬよりマシ…… だよな?
「ノリがホントに良いなお主…… 」
「エッヘッヘ…… すみません。ところで異世界ってやっぱり…… 」
神様の説明ではやっぱり剣や魔法がある世界らしい魔物がいて、王国があって…… ただ、異世界の神様は銀河系を管理している自分より力が弱く太陽系のようなものを数百管理している程度なんですって…… やだ神様すごいやないですか。
「ち…… ちなみにですね、銀河系に
「うむ、存在する」
うぉ——————!!
「チッ話がすすまんな」
「すみません」
話が脱線し過ぎて神様がちょい怒ってしまったマズイこわい。
「あの…… へへへ…… すみません。やっぱり異世界へ行くとなるとチートはもらえ…… 」
「やらん」
「うぉう…… そうですか」
ガッカリ西くんガッカリ…… もう唐揚げをヤケ食いして寝たい。
はっ! …… 食べられるのか? この体で唐揚げを……!?
「もうよい! 」
「あ、本当にすみません」
「
おおう、神様なにかくれるのか優し——— い! …… あ、すみません睨まないで神様。
「えっと…… えへへ」
「無限量ストレージをやろう。この銀河の神としてはこれぐらいしてやらないと異世界の神より私は神階位が上なのだから示しがつかん。 」
ストレージ? というといくらでも物が入るアイテムボックス的な?
いや、雑貨売ってるんだから異世界物はいくつかは読んでますよ。
「その認識で合っている」
「十分にチートです。ちなみに無限量とは神様の考える単位での?」
「そうだ。その程度(・・)…… 絶対に他者や事象から介入出来ないお主だけのストレージだ。お主は地球での生前は商人だったのだろう? その力があれば十分に暮らせるだろう」
ありがたい! 異世界でホームレスとか辛いからなぁ…… なんとか商売ができそうだ。
「では、私も忙しい。そろそろ行け」
「あ、はい! 生前を含めて、ありがとうございました神様! 」
御礼を言うと神様は少し肯き、俺に手を向けると意識が薄れる……
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
「いらっしゃいー! 」
「おおう、幼女でござる」
数秒の気絶? のうちにまた違う世界に俺の魂は浮いていた。
「幼女とか、私これでも3万年は神をしているのよ……
「すみません、ほんとすみません」
どうやら異世界の方面の神様は幼い見た目のようだ。というかケーキの家やチョコの木、マシュマロの岩があるのだが…… 銀河系の神様のいる場所とはえらい違うな……
「っ! いいの! かわいいでしょ!? 」
「おおぅ…… やはり神様は心を読めるみたいですね」
はい、エッヘンと格好をつけないでくださいね、おねがいします。
「えっと、この度は異世界に御招き下さいましてありがとうございます」
「うん! うん! こちらこそ銀河系で私の布教活動をしてくれてありがとう! 神の管轄が違う世界からの信仰はホント嬉しかったから! 」
ぱぁーっと笑う女神様。
こうして話していると8歳か9歳ぐらいの金髪の白人の子供にしか見えない。
すみません、容姿を気にしないで下さい。心を読まないで下さい。
「えっと、これからお世話になります」
「うん、この世界の事は銀河系の先輩神様から聞いた? 」
えっと、魔法があって魔物がいて…… 女神様、話している最中にケーキを食べないで下さい。
「だいたいは聞いています。」
「それはよかった! それよりこのティラミスって美味しいね! あなたの記憶から今作ったんだけど気に入ったわ!いっぱいお菓子の記憶があるわね! 嬉しい」
おいおい、
まぁ、喜んでもらえてよかったけど。
てか神様って記憶まで探れるのかよお菓子の記憶しか見てないみたいだけど……
「うんうん、気分がいいわ。お客さんだし便宜を図るわね…… そうね…… 3回… 3回だけ死に戻りが出来る様にしてあげるわ」
「死に戻り? 」
「そう、死んでも死ぬ寸前まで魂と時間を戻せるようにしてあげる…… というか私の神の力での加護ではこれが限界なのよね」
なるほど、異世界ものと言うなら治安も悪いところがあるだろうし魔物もいる。命が3つ与えられると思えばかなりの優遇だなぁ!
「ありがとうございます」
「いいのいいの、それよりお菓子の
早く行けと言う事ですねわかります。
「そうそう、魂のままじゃダメね受肉をしないと」
女神様の呟きが遠くに聞こえる……
女神様、私の地球での姿は18歳イケメンです髪の毛はフサフサです細マッチョです足は臭くありませんあと、あと……
俺の意識は闇に落ちた。
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