第7曲 可笑しい
タイトル:「可笑しい」 澤田空海理/Sori Sawada
ジャンル:J-POP
URL:【 https://www.youtube.com/watch?v=4kdFwZ8j45c 】
曲構成:分析中
あらかじめひとつ言っておきます。
この曲は、現在片想い中の人は聞かないことをおすすめします。
歌詞の雰囲気が近い曲は、back number「幸せ」が一つ上げられるかと思います。
もちろん、受け止められるという方はその限りではないのですが……。
①概要
全体として恋愛曲です。この曲もそうで、前述のとおり、片思いの曲です。
図式としてはこんな感じでしょうか。
私(主人公)—片思い →君—片思い →他の子
たとえ他の子の話でも、君を
見るからに辛い関係性ですが、それを非常にリアルに、悲痛ともいえる歌詞で描いているのがこの曲です。
②恋の「順位」
一位にしか意味はない。
この曲序盤で、そう言い切ります。二位か三位はどうでもいい、とまでは言わないけれど、一位にしか意味はないという点については確かだと思っているようです。
この部分、私ははっとされました。
非情なようだけれど、それが現実だからです。
むしろ二位や三位がいる状態の方が不健全だともいえます。
それは客観的に見て、であって、主観的にはそれでもいいという人はいるかと思います。なんでもいいから側においてほしい的な(back number「助演女優症」のよな) 。
しかし、この歌ではそれが否定されている。一位じゃないと、だめだとしている。
それは一つの真理かもしれません。
また、終盤でも順位についての言及があります。
ここでは順位自体がどうでもいいと思ってしまっています。
一瞬、あれと思ってしまいますが、これは当然の流れかもしれません。
恋愛において、一位しか報われないというのなら、その他多数に順位をつける必要はないですから。そして、主人公は残念ながらその他多数に入っていた。
いや、入ってすらいないのかもしれません。恋愛対象に「
たとえ「君」に順位なるものがあったとしても、「私」はいらないと言っています。一位にしか意味が無いとする以上、当然かもしれません。
③それにしても・・・
この曲、歌詞のどこをとっても名フレーズです。
「他の子の話でも、君を繋げるならしていたんだ。」
「言い訳はないな。でも、良いわけがないな。」
「相手のために勉強するのって絶対、悪くないから。覚えておいて。」
「得るより、失わないほうが良い。」
部分的にいくつか取り上げてみましたが、本当にどの部分もこの曲における主人公の悲痛な心情を表しています。
紹介者が一番辛いなと思ったのは、主人公と君との会話シーンです。
「何を貰ったらうれしい?」という「君」の、主人公に対する質問があります。
おそらく、他の子を念頭に、「(女の子ってさ)何を貰ったらうれしい?」と、主人公に聞いているのでしょう。
この質問は主人公にとってはとても辛い質問です。同時に、曲を聴いている人々も何でそう言うこと聞くかねと思うところです。
だって、主人公の欲しいものなんて、一目瞭然だから。
もちろん「君」はそれをわかってて聞いているわけではないので、仕方のないことではありますが。
さて、主人公はどう答えたのか。
それは後半、
あくまで友人としてその部分を、感づかれないように気持ちを隠して言ったというような、そんな光景を想像して聴くと、何とも言えない気持ちになります。
ちなみに不要かと思いますが、「可笑しい」はおかしいと読みます。
ここからは、
曲の最終盤。「可笑しい」という語の歌い方に、この曲の全てが詰まっているような、そんな風にも感じてしまいます。
まだまだ語り足りないこの曲ですが、あまり言いすぎてしまうのも風情がないので、ここまでにしておきます。
ではまた、次の曲でお会いしましょう。蓬葉でした。
↓曲はここから↓
URL:【 https://www.youtube.com/watch?v=4kdFwZ8j45c 】
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