倒錯ゲーム開発日誌 〜会社に内緒で〝男の娘〟をしてるのがバレて人生終わったと思ったら美少女の彼女ができて一緒に創った〝乙女ゲーム〟が大ヒットしてしまった。〜
第24話:空塚さんと崔峰さんは大人のカップルな件。
第24話:空塚さんと崔峰さんは大人のカップルな件。
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【前回のあらすじ】
姉さん! 事件です!
主人公の幼なじみのイケメンキャタクター〝
三次元の方は、ぼくのコスプレで、みためはちょっとイキッタ中学生にしかみえないんだけど、
キャラクター設定のモデルになってくれた、
「ピー!」
あ、炊飯器がご飯が炊けた事を教えてくれました。
姉さん! ぼくたち晩御飯を食べます。
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ぼくは、キッチンと言う名前の脱衣所で、とびきりセンスの良いブレザーの学生服をぬいで、とことん無難な普段着に着替えると、炊き立てのご飯をまぜてお鍋に味噌汁を溶いた。
至って普通の身長で、至って普通のショートボブで、至って普通のでもとびきり地味可愛い女の子と、その女の子よりもちょっとだけ背の高い、親友の女の子を演じている、あざと可愛い男の娘の
そして、随分と背の高い、つきあいが長すぎて色々と関係をこじらせてしまった幼馴染のワイルド系イケメンキャラクターの〝
一応、主要キャラができた。でも少なくともあと四人の攻略キャラクターの男の子が必要だ。
主人公は2年生の設定だから、バランスを考えたら、先輩キャラと、後輩キャラ。あと学校の先生と、もう一人同級生……かなぁ。
後輩くんや同級生じゃなくて、もうひとり先輩キャラや大人キャラがいても良いかもしれない。
ぼくは、
でも……。
なーんにも思いつかない。白紙だ。まっさらだ。ぼくの頭はすっからかんだ。
そしてお腹もペコペコだ。
ぼくは、小さなお皿をふたつ出して、賞味期限スレスレの豆腐にかつおぶしと刻んだ小ネギをかけると、お茶碗とカレー皿にご飯をよそって、お椀とマグカップにみそしるを入れた。
うん、明日こそ食器を用意しないと。とりあえずは100円ショップでもいいから食器をふたそろえ用意しないと。
でもって、
そしてぼくは、昨日の木曜日からずっと自転車を世田谷駅の近くに置いているのを思い出した。世田谷線の近くにある、たこ焼き屋さんに置いたままにしていたのを思い出した。あしたはまず最初に自転車をとりに行こう。あとたこ焼き屋さんのおじさんに自転車をずっと置きっぱなしにしていたのを謝って、ついでにたこ焼きを買って帰ろう。いつもは六個入りだけど、
そんなことをぼんやりと考えながら、ぼくは小さなお盆でちゃぶ台の上に料理を置いて運んだ。お盆がちいちゃいから、2回往復して晩ごはんをならべた。(おっきなおぼんも買おう)
ごはんと、おかず味噌汁と冷奴と納豆の、めっちゃ質素な晩ごはんをならべた。
猫舌の
「美味しい!」
可愛い。
そのあと、ぼくは
昼間、「がんばれー!」って感じのあどけなくて可愛い、でもスタイルのいい身体のにピッタリとフィットしたリクルートスーツと、絶妙な透け感のストッキングの
そして、
ぼくは無い物ねだりをした。
ぼくが絶対に持つことが出来ないモノを、いとも簡単に手にしている
そういえば、今日はめっちゃ気なれないスーツ着てたんだもんな、
・
・
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夢をみた。
ぼくは旅をしていた。小学生くらいの子供になって旅をしていた。同じく子供になっている、
野球帽をかぶってバットを持った
超能力が使えないメガネをかけたぼくは、それを横目で見て思った。
いいなぁ。
ナイトクルージングや帝国ホテルのバーが似合う、大人のカップルなんだ。
きっとぼくの知らない、ぼくが経験したことがない。ぼくもできれば
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・
いいなぁ。
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