異色
@betokihito
第1話 出来事
この世界は動いている、止まらず動いている。たとえ僕やあなたがいなくなったとしても動き続ける。この世界ではそうなのだ、常識なのかもしれない、きっとそうだ。
だが、ぼくはこのげんじつにあらがいたい、そんなのはいやだ、みんなといっしょなのはいやだ、そんなおもいだ。
ある夏の始まる前のきせつに、ぼくはひとり公園でべんちに座わっていた、ちょうどその日は晴れていた、まだ夏になっていないというのに気温はかなり高かった、セミも鳴き始め、物騒な鳴き声がきこえる、そんなときぼくはあいすを食べながら、あたりを眺めていた、そんなときに、二人組の親子がちょうど公園にあそびにきていた、おかあさんのほうは化粧もしていて身なりをととのえていた、こどものほうはというときれいな身なりをしていた。そんなときにふたりの会話がきこえてくる、
こども「おかあさん、私将来は自由に生きていきたいの、だから決まったレールなんて乗りたくない」、
お母さん「そんなこと、いっちゃだめよ、保険はかけといたほうがいいのよ」、
こども「なんで?」、
お母さん「人生いろいろあるのよ」、
こども「ふ~ん、変なの」、
そしてああだこうだと会話をしているうちに疲れたみたいで僕の隣に座りに来た、僕は端により二人を座らせた
二人はさっきのはなしの続きを言い始めた、
こども「お母さん、私は自由にレールに乗らず生きるから」、
おかあさん「そんなに言うんだったら、ほかの人にもきいてみなさい」、
そしてこどもがぼくのまえにきて
「すみません、聞きたい事があるのですが、いいですか?」
ぼく「いいよ」、
こども「レールに乗らないで生きるのっていいことだとおもいますか?」、
ぼく「う~ん、それはどうだろうか。ただひとつうえることは、自分の事は自分で決めろだな、きみはまだこんなに小さいのに自分のことを決めようとしている、とても立派なことだ」
僕はそのこどもの聞いた質問を、濁したように回答した、正直僕もわからない、正解なんてないと思ってる。そして僕は僕はボーっとして前を見ていた、つづく
異色 @betokihito
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