難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』を読了。
著者は山崎元さんと大橋弘祐さん。株式会社文響社から出ている。
安全なお金の増やし方について、やさしく論じている本なのだが、アマゾンのプライム会員だと無料で読めるので、気になるのなら読んでみるとよい。
もちろん、本に書かれている投資方法を実行するかは、個人の判断・責任によるが、私には、健全・妥当な方法のように概ね思われた。
また、それがとてもわかりやすく書かれていた。
金融の知識がなくても、一時間もあれば読める。
なお、この本に書いてあることが理解できない、もしくは全面的に受け入れてしまった人は、一切投資をするべきではない。
以下、読んでいて考えたことを書いていく。
35年ローンで四千万円の家を買うと、金利を含めて七千万円ぐらいになる。
銀行はローンをひとつ契約できれば、行員ひとりの四年分くらいの給与を賄えることになる。
長期のローンを組む時には、判断ひとつで百万円ぐらい支出が変わるが、「よくわからない」と銀行任せで契約してしまう人も少なくない。そういう人が、日々の生活の中で、十円単位の節約に勤しんでいるのは喜劇である。
目に見える範囲のお金の流れしか理解できない人は確かにおり、金銭感覚という意識されない・見えないスキルが、人生を大きく左右している。
冒頭の話につながるが、新築のマンションを買えば、その宣伝費・モデルルームの費用は、その購入費から支払われる。それに不動産屋の人件費・利益などが加わった経費は、価格の三割ほどになる。
よって、四千万円で買った新築マンションの価値は、正味二千八百万。
物を買うときは、万事、そういう内訳を意識すると、金銭感覚が磨かれ、価値に合わない買い物をすることが減る。
たとえば、派手な宣伝を行っている商品に関して、その宣伝費がだれの財布からでているのかを考える。
また、この本でもたびたび話に出てくるが、とくに注意すべきなのは、人件費だろう。
会社に保険の勧誘が来る場合、彼や彼女はボランティアでやっているわけではない。
加入者が支払う保険料から給料を得ている。
払うお金のどれだけが、加入者のために使われるのかを考えるだけでも、保険との向き合い方が変わる。
そのあとで、保険に入るか入らないかを考えたほうが、より主体的に生きて行ける。
右に倣えで加入するのはよろしくない。
加えて、マスコミから得られる情報は、スポンサーとの兼ね合いを考えて活用する必要がある。
お金の面で損をせずに生きるには、以下のふたつが大事だ。
一つ目。大きな買い物をする時は、支払うお金の内訳を考えてから買う。
二つ目。不安を煽ってくる者から物は買わない。
不安は金になる。金になるから不安を煽るケースが多々ある。そこを差っ引いて、マスコミ・SNSと付き合わないと損をする。
不安を解消するために買う物は、よくよく確認してからお金を出そう。
まあ、私自身は、そこのところがうまくできてこなかった。
理屈通りに動けない。悲しいかな、人間だもの。
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