本の感想：哲学・宗教・マンガ

NHK 100 de 名著 スピノザ 『エチカ』2018年12月

　「NHK　100 de 名著 スピノザ 『エチカ』2018年12月」(NHK出版)読了。

　たまたま、荘子に関する本を同時に読んでいるのだが、通じるものがある。

　以下は覚書。

〇人は水面に生じた波紋

　國分功一郎さんは、スピノザの汎神論をシーツでたとえているが、私は水面をイメージした。

　この世界に生じる個物は、すべて水面に生じた波紋である。

　波紋は水(神)の一部であり、波紋が消えても水の本質に変わりはない。

〇個物は副詞

　実体が神だけならば、個物は神の存在の仕方を説明する存在。

〇肉体が水ならば、意識はそれに生じた波紋

　肉体がなければ意識は生じない。

　肉体が主であり、意識は従。体を機能させるうえでの副産物であり、余剰物。

〇すべては組み合わせ

　自然界にはそれ自体として善いものも悪いものもない。

　すべては組み合わせであり、善い組み合わせと悪い組み合わせがあるだけ。