完本 居酒屋大全:酒を飲む人

酒をのめ、こう悲しみの多い人生は

眠るか酔うかしてすごしたがよかろう!



 大勢で飲むのは嫌。

 二三人、もしくは指しで飲むのは嫌いではない。

 一人で飲むのは大好きだ。


 一人酒のおともは、ラジオかネットの動画が多い。

 テレビは見ない。

 たまに、本やマンガを読みながら飲む。

 音楽はめったにかけない。かければ歌う。


 太田和彦さんの「完本 居酒屋大全」(小学館)をさいきん読み終えたが、この方の「日本百名居酒屋」を見ながら飲むのは楽しかった。

 アマゾンのプライム・ビデオで見られなくなったのは残念。


 たいていの酒は飲める。

 ただ、砂糖や糖類が添加されている酒は、背中が痛くなるので避けている。

 内臓の処理が関係しているらしい。

 アルコール度数が高い酒も飲めるが、おいしく飲めるのは二十度まで。


 ビールは甘みが嫌いなのであまり飲まない。


 日本酒は甘いものから辛いものまで飲む。

 銘柄にこだわりはなく、糖類が入っていなくて辛いものをよく買う。

 甘いものでは、ふなぐち菊水一番しぼりがよい。

 寝かすと味が変わっていくのもおもしろい。


 ワインは辛い白ばかり飲む。

 甘い白を飲むのなら、日本酒にする。

 両者の中には、原料がちがうのに似た味になるものがある。

 どちらも、糖度が高いと、メロンのような甘みがでる。

 卵料理はワインと相性が悪いので、代わりに日本酒を飲むとよい。

 どぶろくやマッコリもたまに楽しむ。


 焼酎も好きで、何でもロックで飲む。

 芋は臭いという人がいるのだが、よくわからない。

 臭いといわれるものが好きである。

 黒霧島をよく飲むが、とくに好きというわけではない。

 簡単に買えて、味にまちがいがないから飲むだけだ。


 酎ハイはレモンばかり。

 昔はよく自分で作った。

 外で飲む時にはレモン酎ハイばかり頼む。

 糖類が添加されていると、確実に背中をやられる。


 昔はいろいろな酒を飲んだ。

 外れの場合も何かで割ったりして空にしていたが、最近はそういうことはしたくないので、簡単に買える飲みなれた酒を飲んでいる。


 アルコールというのは、糖分と一緒に摂取すると酔いやすい。

 だから、するめなどをつまみに、糖分の少ない酒を飲んでいれば、次の日に残ることはまずない。

 逆に、ビールや日本酒を飲んだあとに、ラーメンなどを食べてしまうと二日酔いになりやすい。

 また、アルコール度数が低くても、糖分の高い酒は酔いやすい。

 女の人はご注意を。


 酒の温度で言えば、温めた酒は飲まない。

 何にでも氷を入れて飲む。

 日本酒、ビール、ワインもお構いなし。

 南米では、ワインに氷を入れて飲むと聞いている。

 水で割る地域もあるが、あれも悪くない。


 酒といえばつまみである。何かないと口がさみしい。

 ファミリーマートのピリ辛いかジャンが好きだったが、もう販売されていない。


 酒が進むと無性にカップヌードルのカレー味が食べたくなる。

 酒よりもおいしいのは、翌朝に飲むミネラルウォーターとオレンジジュース。


 酒は好きだが、年中飲んでいるわけではない。

 飲むのに飽きたら、何か月もまったく飲まない。


 自分でちょっと不思議に思うのは、朝の段階で、今日は夜に酒を飲みたい、今日は飲みたくないという欲求がわくことだ。 

 若いころは朝から飲むこともあったが、いまは日が暮れないと飲む気になれない。

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