第34話 元おじさん・・・深淵の先は。
まあ、予想はしていました。
就寝して目が覚めたら?エタローの居る場所にいました。
しかもすでに〈深淵のモノクル〉を装備して上機嫌でポーズを決めているエタローが。
商業ギルドの件も含めムカつくので無言で背後に近づき、助走を付けてドロップキックを叩き込んだ。
「ぴぎゃっ!」
変な声を上げエタローがふっ飛んで行く、少し気が晴れた。
「精神体とは言え、酷いではないか!」
「酷いのは、おまえだ!どれだけこっちが悶絶していたと思う」
「?」
「何だその何言ってんだコイツみたいな顔は!お前は昔の恥ずかしい録音や記録を良い歳になってから逃げられない場所で
「?」
「何だその分かる訳ないだろうそんな事みたいなポーズは!」
「フッ!ならば教えてやろう!(ポーズを決める)オレには拗らせた頃の8割の情報が集まっている。
つまり!商業ギルドでの様な
『オレが見逃す筈が無い!!!』 ドォーン!と背景が爆発した。
「知るか! アホォォゥ!」 ゴシャッ!と顔面にドロップキックをかました。
派手に吹き飛んだエタローは直ぐに起き上がると顔を押さえながら。
「痛いではないか」
「おまえには、羞恥心が無いのか!」
「・・・? ないよ」
「・・・え?」
「中二病的な羞恥心は全てクロクロの中に残してきたから無い、だから全力で挑めます」
「・・・・・・」
「まあ、羞恥心は無いが罪悪感は少し有る、やり過ぎました ごめん!」
「・・・ふぅ。(諦めのため息)了解した、自分自身の事だから何と無く理解出来てしまうのが腹立たしいが・・・だが!自重はしろ!良いな‼」
「・・・わかった!」
絶対分かって無いなコイツ。
「それよりもクロクロ、コレ!いいなこの〈深淵のモノクル〉デザインも能力も実に良いぃ!」
えらく興奮しているので、〈スキル:神羅眼〉使用!
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・深淵のモノクル:鑑定系スキルを全て
ただし、特殊条件で習得出来る鑑定系スキルは入っていない。
鑑定阻害の機能も持ち、許可無く鑑定した相手に迎撃カウンターが発動し、抵抗に失敗すると使用した鑑定系スキルの合計スキルレベル×1日、鑑定系スキルが全て使用出来なくなる。
この効果は〈状態異常:スキル封じ〉にあたり、上位状態回復魔法・上級状態回復ポーション・状態異常回復系マジックアイテムで回復出来る。
(秘匿情報:ただし、条件を満たす事でそれらの効果を無効化し期限が過ぎるまで解除不可に出来る。 条件:『汝が深淵を覗く時 深淵もまた汝を覗いている』と相手に告げる。・似た様な言い回しでも可。)
深淵のモノクル使用中に条件を満たすと、対象の情報を全て丸裸に出来る。
条件:深淵のモノクル使用中に対象から視線を離さず『深淵のモノクルよ、我に深淵の先を示せ!』と唱えると、1秒間にMP・SP共に10消費して対象の隠れた情報を引き出す、約10~30秒で全て丸裸にする。
鑑定は装備時に使用可能 迎撃カウンターは装備時・所持時に機能します。
専用ケースが付属していますので、装備時以外は専用ケースに保管して下さい。
ようやく見つけてくれましたね、これであのコもこのコも丸裸~♪
________________________
最後の一文が色々不味そうな気がする。
かなり凄いマジックアイテムだが、あまり人目には出せな「クロクロォ~!」
「スゲー、イイー、オオゥイエスゥ、欲しい!エターナル・ロード専用装備に欲しい!お願いします何でもはしないけど、譲って頂戴!」
しないのか!
「・・・いいけど、
うんうん
「ここ一番の時にしか使わない、大丈夫!任せて!」
・・・心配だ、喜び舞い踊るエタローを見てそこはかとない不安を抱くおじさんであった。
・・・朝だ、しっかり寝た筈なのに疲れた。
「マスターおはようございます、・・・あなた達もマスターが起床しました。
さっさと起きなさい」
・・・もぞもぞ、
「にぃに、おはよう」
「みゃ」
「うん、おはよう」
相変わらず潜り込んでいたのか、しょうがないなぁ。
「マスター、身支度を済まれましたら一度、宿に戻って下さい」
・・・ラヴィの指示に従い宿に戻った。
「確認します、・・・デコイには異常は在りません、侵入者は無かった様です。
中々の出来だったのですが残念です」
ん? 残念?
「せっかく、試験的にやおい穴を作ったのに・・・ます「全年齢対応って言っていなかった?」回答します、全年齢対応です、全年齢対象では在りません」
色々アウトでしょう。
「論破します、規制の対象は生殖器で在り、やおい穴は厳密には生殖器では在りません。
マスター、こうも「はいストップ!おじさんが悪かったこの話はここまで、デコイを片付けよう。」・・・了解しましたマスター」
ストレージ行きになったマスタ-デコイは暫く封印っと!
朝から疲れた所に追い打ちの宿での朝食・・・こんどからやどはしゅくはくだけにしよう。
朝食を終えてすぐに部屋からマヨヒガへ直行した。
・・・少し口直しをしたのち、ガチャで気になる物を確認した。
まずは、マジックシガー(低)である。
見た目は葉巻だが、
エタロー辺りが格好を付ける為に使いそうだな。
次は以前出た日本産のエロ本(雑誌)×5である。
マンガ雑誌が3、グラビア系ヌードが2、・・・・・・。
「マスター、(ビクッ!)席を外しましょうか?」
「・・・いえ、お構いなく」
「観られながらが御所望ですか!」
「違います!断じて違います!」
ストレージに片づけた。
そんなこんな、
さっさと、冒険者ギルドの用事を済ませて、迷宮都市に出発だ!
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