第5話
今日は気分転換に僕について語ろう。
僕は記憶を司る神なんだけど神といっても、全ての記憶を持ってわけでは無いのだよね。簡単に言うと神世界におけるルールに起因しているんだよね。
そのルールというのは「神は全てを司る者ではなく、何かを見守り助ける存在である。」
というもの。つまり、それぞれの司るものによって部署があって担当する人や物が決まる。僕はたまたま彼らの担当に選ばれたんだよね。本当にこれは運でしかないから。彼らに当たった僕は運が良かったって事なのかもね。
僕についてはここまでにしておいて、次に僕らの世界における記憶について語ろうかな。
僕らの世界では記憶は本として存在していて
その人が長く生きていればそれだけ本の厚さは厚くなっていき、逆に本当に短い人だと紙切れ一枚で終わる。彼らはとある存在の記憶もプラスされていて分厚いのだよね。でも、その本は所々文字が書かれていなくて読めない。つまり記憶が消えてしまっているのだよね。しかもその存在が生きていたのは約1000年前だからこれは困った。記憶が安定したないのもその存在の記憶が一部消えていることに起因しているんだ。彼らの記憶の土台が約1000年前の存在の記憶なのだからいつ土台が崩壊するかも分からない。早く取り戻さないと大変なことになりそうだ。
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