エンジェルアンドガン
@rsj
第1話
『貴方はこれから新しい人生を送るのです。
前の貴方のような曲がったことはせず、
貴方の望む人生を送ってください。』
夢の中誰かが僕にそう言った。
『んんっ』朝日が差し込む部屋で目覚めた。少し頭が痛い。記憶が曖昧だ。僕の名前、誰かがつけてくれた名前はえっと確か、銃座天魔(じゅうざてんま)。だっけ。
『おはよう御座います。おぼっちゃま。』
執事の雀が言った。『おはよう、雀』
あれっ、自然と名前が出てきたな。どうしてだろう?まぁ、いっか。
いきなりだけど家族は日本でも有数の銃座財閥。
父と母はどこかに行って戻ってきていない。
代わりに兄夫婦が財閥の運営をしている。
『おはよう、天魔』学校で方面春香(ほうめはるか)に声をかけられた。僕の彼女だ。
彼女の家系も財閥だ。銃座財閥とは仲が良い。『おはよう。あのさ学校のことよく覚えてないんだよね。教えてくれる?』
『エェッ、マジ?しょうがないなぁー。
良いよ。忘れん坊な君のために君の可愛い彼女が事細かく説明してしんぜよう。』
春香の話をまとめるとこうだ。この魔法学校はその名の通り魔法やそれに関係することを学ぶ場所らしく、コースは3つ。魔法科、技術(スキル)科、武器(ウェポン)科の3つ。
僕のことについても教えてくれた。僕の名前は銃座天魔、17歳。銃座財閥の一応御曹司らしい。学校で{十三の騎士(サーティーンナイツ)}という団体を作ったらしく、春香自身もメンバーだと言う。
『ありがとう。これで色々思い出せた。』
『お役に立てたなら嬉しいです♪』
春香は嬉しそうに言った。
授業ではこの世界の事を学んだ。
この世界では四つの種族の人型の生き物がいる。人間(ノーマル)、天使(エンジェル)、悪魔(デビル)、神(ゴット)の四つ。古来より四つの種族は交流を続けているが、一度四つの種族が一同に解しての大戦があった。起こした人物の名は銃座政創(じゅうざせいそ)僕の六代の祖にあたる人だ。その後、政創はなんやかんやあって罰としてどこかに封印されたらしい。なんやかんやの部分がいくら調べてもわからないらしい。
ハーフについては、みんなが浮かべるハーフとは少し違っている。人間同士のハーフをノーマルハーフと言う。どの種族でも同じだ。違う種族のハーフ事をハーフと言う。しかし、人間とのハーフであれば産まれやすいが天使と悪魔、人間と神のハーフはごく稀にしか生まれない。そのために重要視されている。十三の騎士のメンバーはそれだ。さらにごくごく稀に生まれるのは四つの種族全ての血を受け継いだ子供。神話で一柱だけの存在。それが僕だ。
この時間の授業ではそれを知った。
今回はここまでにしよう。彼の物語は素晴らしくも儚げだからね。それにボリュームがある。回を分けて話してあげよう。彼を知るには時間がかかるからね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます