ライフ・オア・デッド〜生かすも殺すも自分次第〜

シタムキ

プロローグ

草薙晴一くさなぎはるいちくん、君には選ぶ権利をあげよう。これからの学園生活、大いに悩むといいさ」


手足を拘束された晴一の目の前の男がニヤリと笑う。


どうしてこうなったー

いや、どうしてこうなったというよりは元々そうであると決められたことなのだろう。

これは多分の話だけど、俺がここに転校してくるよりずっと前、はたまた生まれてくる前から行われてきたことかもしれない。

その事実をこいつらは巧妙に、世間に明るみにならないよう厳重に動いていたに違いない。

そして何の因果か、それを一生徒である俺に知られてしまった。

いや、

なんて性格の悪い奴らなのだろう。

表では体良く振る舞っていたけど裏では…

くそっ、自分の浅はかさに嫌気がさす。



だが、これはある意味転機かもしれない。

少なくとも、今回の騒ぎがなければ俺はこれから先何も知らずにのうのうと生きていたのだろうから。

だとするならば、俺はやらねばならない。

選ばなければならない。




俺がみんなを、奴らを、
























生かすのか













殺すのか、をー









  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る