第62話 次回予告。

血に染まる詩に耳を澄ましながら、草原の風は何処ぞへと雲を運ぶ。

その風にる白と黒の髪を頂く青年は雲の行き先、遠くを眺めた。


粘り纏わりつく呪いを、天へ魅せつけるが如く嘲笑い、ただ揺蕩たゆたうように閉じた瞼に映るは闇——希望にも似た絶望の足音を掻き消すは、青年へと迫る因果の軍勢。


巻き起こる戦乱の土煙に、彼は臆することも無く歩みを進ませる。


偽らざる彼の呼び名は、人か魔か。


戦場が彼を呼ぶ。等しく彼女と同じように。



——次回、断頭台のデュラハン。


【偽称編】


12月20日、連載開始。



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