第37話 ***本編もどります
王宮内での噂はカインの耳にも届いた。
謁見許可されなかった時点で危惧したことだったが、いざ現実になると受け入れられない。
あの柔らかな肌を独占したい……ドロドロとした感情がカインの中に渦巻いた。
カイザーが無理やり事に及ぶことはないだろう……だが、さくらが受け入れてしまえば、引き留めることなど出来ないだろう。王の寵愛を受けることを拒む女がいるだろうか……
自室に入りドアを乱暴に閉めた。
さくら……会いたい。抱きしめてこの腕からもう一歩も逃したくない。
一度抱いたあの身体感覚が忘れられない。さくらに突き入れた途端に果てそうになるとてつもない快感。運命だと本能が全身でさくらを求める。
ふぅ……と息を吐き窓の外をみると雨がぽつりぽつりと降り出し窓のガラスで弾けていた。カインの心を写すようなどんよりと曇った空をみながら
佇んでいりるとドアをノックする音が響いた。
気だるい身体を動かしドアをあけると、カインは目を見開き固まってしまった。
そこには一人で佇むさくらがいたからだった。
「なっ……さくらっ…何故ここに……」
どもりそうになる声を押さえ低い声で問いかけた。
「……っ」
雨に濡れた肩が小さく震えていた。
「ひとりで……きたのか?」
こくんと小さく首を縦に振った。
「なっ……王宮内とはいえ一人で出歩くくとは……」
ぐいっと肩を抱き寄せると雨にぬれた肩はひんやり冷えていた。
「ナタリーに内緒で部屋のベランダから抜け出してきたの……」
そう言うさくらのなりをみると所々が破れ泥がドレスに跳ねていた。
知らない誰かがみたらへたしたら乱暴されたと言われかねないような様相だった。
とりあえずさくらを部屋の中に招き入れ椅子に座らせ、さくらを温めるため浴室に行き湯をためた。
無言で俯くさくらを促し湯に浸からせた。
そこに居ると襲ってしまいそうで、シャツとタオルを手渡すと足早に浴室を出ていった。
そんなカインの態度を見て呆れられいる…とショックを受けて落ち込み湯に顔をつけた。
温まりカインのシャツに見を包み浴室を出るとベッドに足を組み、こちらを見つめるカインがいた。
「さくら……聞いていいか……?」
うんと頷いた。
「カイザーがお前の部屋に泊まったのは……事実か?なにか……されたのか?」
言い淀んでいたが意を決して謝罪を口にした。
「っ……ご……ごめんなさい……」
キスをされたことを謝ろうと顔をあげた瞬間、壮絶な怒りのオーラがカインから放たれた。
それはカインを拒絶する言葉と誤解してしまったのだ。
さくらから漏れた言葉がカインの胸に突き刺さった。カインはカッと目の奥に嫉妬の炎が宿ったのが分かった。
ツカツカと歩み寄り浴室前に佇んていださくらの腕を乱暴につかみ、ベットに押し倒した。急なことにさくらはベットにうつ伏せに倒れてしまう。
そんなさくらの両手を背中側に一纏めに片手で拘束した。そしてぐるんと自分の方に向け乱暴に口を貪った。
「んっ……ふぅ……くぅ……ん……はぁ……んく……」
息をつかせない激しい責めに意識が朦朧としてくる。後ろにまとめられ拘束された手にカインの体重が加わり、ぎしと痛みが走る。
顔を歪めるさくらの唇をなめ、嗜虐的な表情を浮かべシャツを剥ぎ取った。
ベルトをシュルッと外しさくらの手首に巻きつけベットに固定した。
「やっ……カイン!こんなっ……はずしてぇ……おねがい……」
カインは先程の口づけて濡れているさくらの唇を開かせ、舌を深く絡ませた。
カインは空いた手でさくらの胸を撫で、ぷくりと立った蕾をギュッとつまんだ。急な刺激に腰がはね、とろりとさくらの蜜壺から愛液が溢れた。
割れ目に手を這わせ長い指にさくらの愛液を絡ませ、戸惑いも無くぐっと差し入れた。
「ンンん……っあぁ……やぁ……いや……ぁん……んふぅ……音たてないでっ……」
カインはさくらを無視しぐちゅぐちゅと卑猥な音を立て激しく何度も掻き回した。
「こんなに溢れているぞ……やらしい液が」
さくらはいやいやと首をに振り、生理的な涙で頬を濡らした。
「嫌がってる割に体は素直だぞ」
指を引き抜きそこに熱く滾ったカインの欲望を擦りつけた。
くぷっと突き入れ一気に奥まで穿った。
「きゃぁぁ……あっぁぁ……ん……んっ……あぁぁ」
激しくつき立てるそれはまだ慣れていないさくらの蜜壺をぎちぎちと伸ばし、蜜壁をこすりつけた。ぎゅうぎゅうとカインのそれを強く締める。
「っく……あぁ……もっていかれそうだ」
さくらの片足を持ち深くつながるとさくらから甘い声が漏れた。
「やっ……やぁ……おくぅ……奥深ぁい……いぃ……ァ……あぁ」
「ここか?」
とんとんとさくらのいいところを刺激しながら、溢れるさくらの涙を舐め取った。
「あん……っ……あぁあ……きもち……イィ」
瞳が熱を持って熱く緩みカインの欲望を更に強く誘った。
「かッ……カインはずして……ぇ……て……やぁ……あ」
ぎちぎちと引っ張られるベルトに手をかけ解いてやるとさくらはカインの首にそっと腕をまわし、抱きついた。
カインは首に回った手をほどき赤くなった手首に口づけを落とす。指を絡ませたベットにそっと縫い付けた。
「すまない……」
肩にさくらの足をかけ細いくびれのある腰をもち腰を打ち付けた。
出し入れするたびにぐぷっぐぷっと愛液が溢れ、さくらの双丘を伝った。
「だすぞ……っ……はっ……うっ……く」
ぐっと最奥の子宮口を潰すほど体重をかけ、最奥につきいれられたそれがどくどくと波打ち、熱い迸りがじわりと腹奥にひろがった。
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