第10話

私室に入りベットにほおり投げぐっとさくらにのしかかった。自分のかけたマントははらりと落ちまっさらな裸を晒したさくらに覆いかぶさりベットに縫い止めた。

さくらの顔の横に手を付きじっとその姿を見据えた。ふるりとした双丘のふくらみの頂きにピンクに色づいた蕾が欲をさそった。肌は象牙色できめ細やかできらめいていた。そっと下に目を移すと綺麗なお腹の下に申し訳なさげに生えた恥毛が見えた。

いままで抱いてきた女達に欲情をおぼえた記憶がない。思わず舐め回し齧りつきたい衝動が腰にずくんときたことに戸惑いを覚えた。まさか、こいつが俺の番なのか…


「本当に奴隷になっても良かったのか?」


さくらを怯えさせないよう努めて優しく問いかけた。


「なりたいわけないじゃない! でも無理やりゆう事を聞かせてどうにでもなるなんて思われたくない!」


さくらの目尻からポロポロとなみだがこぼれふるふるとふるえる姿を見て胸がきしむ。




「泣くな。すまなかった」


そっと頬に手をあて涙をぬぐった。

涙に濡れた頬はしっとり柔らかくずっとなでていたい衝動にかられる。



「すまない。まさか奴隷を受け入れられるとおもわなかった。さくらが咎人ではないことはカインからきいている。私はおまえを一目みて欲しいとおもってしまった……こんなこと…いままで無かった……」


弁明など王がするべきではない。だがどうしてもさくらに伝えたいとおもってしまうことを胸の内に留めることができなかった。


アメジストの瞳が王の瞳を見つめた。そっとか細い腕が持ち上がり自分の髪に触れた。



「うん……もういいよ。奴隷になるまえにたすけてくれたんでしょ?これでチャラよ」


さくらはふんわり笑って王様のあたまをポンポンとたたいた。

背中に電気が走ったかのような衝撃が走った。ずくんと下半身に快楽が走る。カイザーの欲望が大きくなるのがわかった……。



顔を真っ赤にしてさくらからガバッと飛のいた。口元に手をあてさくらを凝視した。




















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