2. セッション

2-1. 深夜の"大海の兎亭"

──シナリオトレーラー──

西から昇る太陽、それは隠された遺跡が現れる合図。

夜に眠っていた君たちはギルド支部長に叩き起こされる。

「西から太陽が昇った!遺跡に向かい、秘宝を入手するのだ!」

海賊(リザードマン)に伝わる秘宝を入手するべく、君たちは西の海に現れた遺跡へと向かう!


GM:皆さんは、ギルド支部長に叩き起こされるところから始まるのですが、泊まり込みじゃないよって人はいますか?


ブコー:病弱な妹がいるので、基本は家に居るかもしれません。朝早く冒険者ギルドに来た、ということで。


GM:なるほど。でも、たたき起こされるのは深夜2時とかなんです。朝早くというレベルではないですね……。


ブコー:深夜2時。じゃあ、不審者になりますね。


一同:(笑)


GM:起こされた誰かに連れて来てもらうとか、そんなところで行きましょう。


描写(GM):ある日の深夜。君たちは、キングスフォールの南西双子駅区・アルフェント駅付近に存在する冒険者ギルド”大海の兎亭”に併設された宿でぐっすりと眠り、冒険の疲れを癒していた。


描写:部屋の外、階段から誰かが昇ってくる音がする。


ピュック:すやすや


アリー:すやぁ


描写:ダンダンダン! バターン!


描写:勢いよく、部屋の扉が開かれる。


ターリッズ(GM):「起きろ! お前ら、すぐに起きて出発の準備をするんだ!」


描写:と、冒険者ギルド支部長のターリッズが、君たちを叩き起こす。


このターリッズ。オンラインセッションツール上に表示された立ち絵は、筋骨隆々ムキムキマッチョのタビットなのだった。


アリー:あらー! すごいタビットだ!(笑)


ピュック:すごい奴だなー(笑)


ブコー:エンハンサー高いのかなあ。


ヴィンター:誰の部屋を開けたんですか? 全員が同じ部屋ということもないでしょうし。


GM:順番に開けるんじゃないかな。バーン&起きろー!×3


ヴィンター:音ゲーチックな開け方だなあ。


アリー:(笑)


GM:はい。そういうわけで、ここにいる人は起きてください。


ピュック:「えぇ、なんですか」


アリー:「?????」


ヴィンター:「ちっ……おっと、なんでしょうか?」


ピュック:普段早寝早起きだから、これはホントいきなり起こされた感じだ。


GM:ちっ、って舌打ちしてる(笑)


ヴィンター:寝起きはみんな素が出ると思います。というか、この時間だったら皆、ちっ、って言うと思う。


GM:くそ夜中だからね……。


ピュック:機嫌が悪くてもおかしくはないわな。


ヴィンター:足音あたりで起きてはいるんですけど、本当に来たから、ちっ、って思ってる、って感じかなあ。


ターリッズ:「西から太陽が昇ったぞ! つまり、西の海に遺跡が現れる! 秘宝だ!」


ターリッズ:「まずは下に降りて来てくれ、すぐにな! あとブコーも呼んでこないとな……」


アリー:「……海っ!?」


ピュック:「西から……? マスター、おやすみになった方がいいかな?」ふわああ、と欠伸


ヴィンター:「おや、幻覚ですか? ちゃんと寝ないとだめですよ」


ターリッズ:「何を寝ぼけたことを言っている! この前、話したと思うんだがなあ」


ピュック:「緊急ですかぁ?」


ターリッズ:「ああ、緊急だとも。現実だとも!」


ピュック:目をごしごししながらトボトボ、下に降りる。しょぼしょぼ。


アリー:「泳ぎますか!? 泳ぎますか!?」


ターリッズ「俺はブコーを呼ぶ! 冒険の支度をしておくんだ!」


描写:支部長ターリッズは去っていく……。


ヴィンター「支部長も、年貢の納め時だな」(小声)


アリー:(水着を中に着て行こう)


ここで、アリーの発言を受けて、彼女の立ち絵に注目が集まった。


ブコー:……アリーさんはこれ、着てるんですか? 水着。なんか、青いの見えるんですけど。


GM:あー、それ私も思いました。


アリー:おや、ばれてしまいましたか!(笑)


ブコー:肌着の色じゃないですよね。めちゃくちゃ青いですし。ラインも大分厳しいところ攻めてますよね。


アリー:実は……中に着てるんですよ!(笑)


ブコー:ですよね。中って言うか見えてますけどね。外ですけどね?


アリー:水着だから! 恥ずかしくないから!


一同:(笑)

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