エピローグ
*
ややあって。
第4市でアリエルと別れたソウルジャズ号クルーの4人は、バンジの操縦で帰路についていた。
「なんつうかこう、物理的に折れてはねぇけど骨折り損つうか……」
車椅子に座ったまま、ヨルに
回収されたピエロの本体は管理局に引き渡され、かかっていた懸賞金を受け取ったが、ザクロは5分割した上に駐艦場代や医療費でさっ引かれ、ほとんどが残らなかった。
「まあまあ、死なずに済んで良かったじゃあないか」
「ミヤは
「はっはっは。その通りだ」
ザクロに恨めしそうな顔で軽く
「私は……、お金なんかより、クローさんがご無事だったことの方が嬉しいです」
深いため息をついて背もたれに身体を預けると、真後ろにいたヨルが包み込む様にザクロをそっと抱きしめた。
「そりゃ良かったが……。……」
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