海中糸電話






 一時間から二時間。我が家の一部の窓に海面が出現する。カーテンに透す木々の陰影。ざわめきが大きいほどに海面らしくなる。と思う。視界から浸透するマイナスイオン。深く呼吸できる。無線を投捨。あ~テステス。沈んでいますよ。ではそのまま台所まで。ああイルカに浚われ浮上~。はい捕獲。ぎゃ~。








(2021.4.9)



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る