機巧探偵クロガネの事件簿/memo1
五月雨サツキ
はじめに
注意①:本作はいつもの『機巧探偵シリーズ』ではありません。
シリーズ通算六作目(正式ナンバリングでは五作目)となる『機巧探偵クロガネの事件簿4』までのエピソードを振り返り、現時点で情報開示できる作品設定集となっております。
注意②:本作は以下の作品のネタバレを多分に含みます。
・機巧探偵クロガネの事件簿 ~機械の人形と電子の人魚~
・【改訂版】機巧探偵クロガネの事件簿 ~機械の人形と電子の人魚~
・機巧探偵クロガネの事件簿2 ~VRと現実とブレイクスルー~
・機巧探偵クロガネの事件簿3 ~剣鬼と青春の学園祭~
・機巧探偵クロガネの事件簿3.5 ~探偵と三女神の憂鬱~
・機巧探偵クロガネの事件簿4 ~都市伝説と怪盗と~
・その他、作者が参考にしたゲーム、映画、漫画、小説などの創作物
推奨①:本シリーズの過去作品が未読の方は、お引き取り下さい。
推奨②:ネタバレ回や舞台裏・楽屋裏のネタ、またそれに伴うメタ的な表現が苦手な方は、お引き取り下さい。
断言:今作の内容は『機工探偵シリーズ』本編に全く影響しないため、閲覧しなくても問題ありません。
提案:以上の項目を同意する方のみ、お進みください。
……。
…………。
………………。
……同意と見てよろしいですね?
【YES/NO】
→【YES】
同意を確認。
ナビゲータープログラム:起動。
本作進行ナビゲーターを選択……決定。
疑似人格〈R・S〉を解凍……成功。
舞台プログラム〈楽屋〉を選択……決定。
原作者・五月雨皐月の拉致もとい召喚プログラム:実行。
ナビゲーター及び原作者の召還を確認。
第一回特別編:開始。
***
〈五月雨〉
この度は『機巧探偵シリーズ』を読んで頂き、本当にありがとうございます。
ただいま、ちゃぶ台とお茶菓子が置かれた八畳間の楽屋らしき所に監禁もとい案内された作者の
今回はシリーズ初の解説編ということで、『機巧探偵』の舞台裏を語っていきます。
別途で質問や感想等も受け付けておりますので、各自コメントの程よろしくお願いします。
〈??〉
……ところで、冒頭のSFチックな注意書きは何なの?
〈作者〉
今更ながら、『ニーア オートマタ』(※1)にハマった影響。
※1『ニーア オートマタ』
スクエアエニックスが2017年に発売したアクションRPG。
『ニーア ゲシュタルト/レプリカント』に連なるニーアシリーズの続編だが、前作未プレイでも楽しめる内容となっている。
壮大かつ濃密なストーリーと爽快なアクション、主人公である女性アンドロイド『2B』の魅力が合わさって全世界約4百万本の売上を誇る超人気作。
〈??〉
ニーアなら仕方ない。
〈五月雨〉
でしょう? 『オートマタ』の影響が強過ぎて、『機巧探偵』のエンディングネタが一つ浮かんだくらいですし(※2)。
〈??〉
いきなり初っ端からネタバレすんなし。本編ネタバレに繋がるような真似はしないって最初に説明したばかりでしょっ。
※2『機巧探偵』シリーズのエンディングネタの一つ
現時点で、最終回のネタ候補は六種類ほど。
ちなみに『ニーア』シリーズのエンディングは、ストーリー的に救われない結末を迎えることが多い。
〈五月雨〉
あくまで候補だし、まだ確定じゃないからネタバレにはなりませんっ(キリッ)。
それより、自己紹介お願いします。いくら茶番回と言っても、ナビゲーターの名前がいつまでも〈??〉のままじゃ駄目でしょうよ。
〈??〉
誰のせいだ誰の。
……ごほんっ。
おはようございます。あるいはこんにちは、こんばんは。
私は本作ナビゲーターを担当します、
本編メインヒロインである安藤美優の開発者にして母親といえば通りが良いかもしれない。
今回のような特別編に限り、これから短いのか長いのか解らない付き合いになるだろうけど、よろしくね。
〈五月雨〉
ちなみに、この場での莉緒の年齢は18歳で高校三年生くらい。
本編の時間軸に合わせれば、現在高校二年生の美優より一つ上となっています。
これは『病気で死なずに莉緒がそのまま本編に登場していたら』という
今回は本編に無関係な特別編ということで、莉緒を進行役に抜擢しました。
〈莉緒〉
ふむふむ。
〈五月雨〉
ちなみに莉緒も、娘の美優と同じくらいの美少女です。
〈莉緒〉
いや~(照)。
〈五月雨〉
そして今現在、全裸です。
〈莉緒〉
えっ。
〈五月雨〉
服も着ず「裸の何が悪い」と言わんばかりにえらく堂々としていますね。
〈莉緒〉
おい、ちょっと待て。
〈五月雨〉
紳士淑女の皆さま、大変恐れ入りますが、持ち前の心眼スキルで彼女が服を着ている姿を想像して下さい。服装は各自お任せします。
それでは、次のチャプターに移りま――(銃声)
〈莉緒〉
いい加減にしろ。これ以上ふざけるなら、後ろから撃つ。
〈五月雨〉
撃ってから言わんでくださいやいやいや銃口をそんな所に押し付けないで! 本当にもうすみませんでした文字媒体だからって調子乗ってゴメンナサイッ!
〈莉緒〉
スタッフ(?)、一旦カメラ(?)止めろォッ!
~~そのまましばらくお待ちください~~
……。
…………。
〈五月雨〉
……現在、莉緒は娘が通っている才羽学園高等部の制服を着ています。
もしも本編に二人が並んだら、母娘ではなく姉妹に見えることでしょう。
〈莉緒〉
よし。そういうので良いんだよ、そういうので。
〈五月雨〉
イエス・マム。
それでは、先に進んでも?
〈莉緒〉
ええ。それじゃあナビゲーターらしく、私が進行するわね。
作者は解説をお願い。
〈五月雨〉
了解。
〈莉緒〉
えー、この度は『機巧探偵クロガネの事件簿』シリーズ本編、また本作のようなマニアックな話まで目を通して頂き、本当にありがとうございます。
本作はシリーズ旧一作目から六作目となる『4』までに登場したキャラクターや設定の紹介となってます。
早い話が、作者こと五月雨皐月の脳内設定をアウトプットした機工探偵ワールドの設定資料集……その一部ですね。
本作を読んでも、この先の物語本編のネタバレは多分ないので、ご安心を。
本作では、すでに公開済みの『4』までの過去作品内で、あまり語られなかった設定や元ネタ、製作裏話など開示していくわ。
といっても、『小説家になろう』の方では各話各章ごとの後書きにちょっとした解説を挟んでいます。
そのため、『なろう』読者の方々には、また同じ内容を目にすることになるとは思いますが、何卒ご了承ください。
さて早速ですが、今回の特別編はいわば作者自身の情報の整理を兼ねています。
実のところ、『機巧探偵クロガネの事件簿』はシリーズ全体の構成から見ると、『4』で一旦一区切りになっています。
俗にいう【第一章・完】、起承転結の『起』が終了したわけです。
まだ序盤とはいえ、それなりの主要キャラクターと重要な情報が出揃って来たので、続編『5』を書く前に「一度整理しておこう」と作者が思い至ったわけですね。
なにぶんデビュー作が初の長編小説で、まだまだ未熟な作者だけど、私の顔に免じてご了承ください。
〈五月雨〉
…………(´・ω・`)ショボーン
〈莉緒〉
それでは。
さっそく行ってみよう。
まずは、『機巧探偵』の世界観から。
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