【短編集】穢土日記

羅仙 敬

【はじめに】穢土日記著者である櫃士屋 骸吉について 

櫃士屋ひつしや骸吉がいきち(1743~1791)


江戸時代後期の読本よみほん作者。怪談話を得意とした。本名は不明。


無理心中によって息絶えた母から生まれる。以降は自身を取り上げた浮浪者と生活するうちに、同じ河原に暮らしていた浪人から文字を学び文学に目覚める。

元服後は場末の戯作者となり、ある商人の食客として青年期を過ごした。

 

四十歳を境に江戸の各所を巡り、死体と会話するなどの奇行が目立つようになる。同時期に代表作である『故死記こじき』、『穢土えど日記』を著した。


穢土日記を世に出した寛政三年のしまぼんの頃に目玉・歯・舌・はらわた・骨・血液を抜き取られ、さらに皮を剥がれた変死体で発見される。


奇しくも満四十九歳を迎えた夏の出来事であった。




※カクヨムで投稿する『穢土日記』は原文を現代語に書き下し、読み物として親しみやすくなるよう再編集してあります。

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