少年期ささたけ(中学生) 小説編
エピソードタイトルを書いていて思ったのだが、中学生という年齢は非常に微妙である。
中学一年生は限りなく小学生に近く、これは少年と呼ぶべきである。
しかし中学三年生ともなれば、これはほぼ高校生であり青年である。
ちなみに厚生労働省が定めるところによれば、少年とは概ね五歳から十四歳くらいを指すものらしい。
というわけで今回は――少年期の終わり、中二病真っ盛りの中学二年生ころに読んだ本をメインにご紹介したいと思う。
さっそくだが、その当時のラインナップは以下のものである。
スレイヤーズ!(神坂一 著)
これぞまさしく中二病の起源であり、ライトノベルの原点と呼ぶべき二作品である。もっとも、この当時はライトノベルなどという言葉は存在しなかったのだが。
さて、この二作品に関して簡略に説明してみよう。
かたや『MAZE爆熱時空』。
こちらはそれこそ二十年ほど昔の作品であるが、この時点ですでに「異世界転生・無双・ハーレム」といった現在のラノベの根幹を成す設定を踏まえた先進的な作品であった――いやマジで。
余談だが、私は異世界ものを読まない。それは「テンプレが~」とか「作者の自己投影が~」などと巷間言われているようなラノベ嫌いの論理ではなく、単純に二十年以上前に堪能しつくしたからにすぎない。ちなみに今でも全巻持っている。
こなた『スレイヤーズ!』。
現在でも(一応)続いている大人気作品であり、嘘か真か「この本の売り上げだけで富士見(スレイヤーズ!のレーベル)の社員全員の給料が賄える」と言われたほどの傑作である。
こちらは魔法よりの王道ファンタジーといった内容であるが、とにかく設定がかっこよかった。呪文の詠唱もかっこよかった。この作品の読者はおそらく全員『
今回は千文字という字数制限があるため、ライトノベルについてのみ言及したが――中学時代はそれ以外にも、坊ちゃんをはじめとする夏目漱石作品や、藪の中を読んで衝撃を受けた芥川龍之介など、初めて古典に触れた時期でもあった。またやけに分厚い単行本との遭遇もこの時期なのだが――それを実際に手に取ったのは、もう少し後のことである。
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