大橋さんの小説は以前他のサイトでも読んでいて、ありがちな破壊や破滅ではなく理性的なと言いますか、ロジカルな思考の果ての解決というのが特徴です。今回のお話も世界的なクライシスを扱っていますが、それをどのように切り抜けるか登場人物たちの奮闘の記録です。
火星政府が地球からの独立を宣言する。スペースオペラですよ。ロマンですよ。血がたぎりますよ。でもね、この話は組織間の争いを描いたものじゃないんです。かつて坂本龍馬、近藤勇、西郷隆盛らが一人の人間と…続きを読む
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