ティニー

黒犬

第1話くらやみ

 よくこうなる。目の前に森が出来て私の視界を真っ暗にさせる。

 私は自分の事を私だなんて普通呼ばない。ここ数ヶ月で自分が作ったキャラ属性の一つであり、いわば若気の至りと言うか、気持ち悪いあれである。 

 つらい。ひたすらにつらい。ここ数ヶ月やっていたこと全部が全部私の自己満足のための、悪い言い方をするなら人を都合よく利用して自分の承認欲求を満たそうとしているような馬鹿野郎の行いだった。それが私だった。死にたい。


 後悔したってしきれない。辛い。悲しい。何でお前の周りに人が集まらないかとか分かり切った事だったじゃないか。お前何呟いたよ何書いたよ、どんだけ人に迷惑かけたら気が済むんだバカ野郎が!!

 

 時々森はわたしを覆い隠して光を見えなくさせる。どこ?どこにいったらいいの?私はわたしでいいの?僕になるべきなの?それともなに?自分って何?

 どう振舞ったらいいの?かっこつけたらいいの?詩を読んでいたらいいの?

 全部が頭の中でぐちゃぐちゃになる感覚。これはわたしにとっては全然珍しくも何ともない感覚だった。

 自己嫌悪が止まらない。オタクとも違う変な存在に変わってしまった。

 馬鹿野郎だ。馬鹿野郎だ。お前は一体なんだ何様なんだ。

 変わっていればそれでいいと思った。自分は自問自答する癖が、そのせいで病むのだけど、それでもいい所の一つだと自分で思っていたからそうしていたのに、見て見ろよ、全部崩れ去ってしまった。

 何がある?お前の心に何がある?

 死ねよ。生きる価値なんかないんだ。死ねよ死ねよ死ねよ。

 

 光が見えない。どこに光があるのか分からない。

 助けて欲しい。でも誰にも助けられないのだ。

 馬鹿野郎が、ふざけんな馬鹿野郎が馬鹿野郎が


 ここから出せ、俺を閉じ込めたのはどこのだれだふざけんな!!

 怖いよ。本当に毎日毎日怖いんだ。死にたいんだ。それでも毎日働きにいかなくちゃならないし、精神科にだっていけないし、でも良くなろうとはしてきたつもりだった。

 それでも、定期的に自分の積み上げが崩壊する。

 自分なんか死んじまえって頭の中が破裂しそうになる。

 こわい。こわいよ。誰か教えてくれ。助けてくれ。

  

 自分に生きてていいよと言ってくれる人はもういない。

 あとは勝手に生きて勝手に死ぬだけなんだ。

  

 なあ、教えてくれ。いつ死んだらいいんだ?

 なあ教えてくれよ。いつまで生きたらいいんだ?


 本当に本当に怖いんだ。

  

 

 

 

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