花言葉

 君との出会いは2年前の春だった。

 桜を眺めながら隣を歩く君は僕の手を握って顔を赤らめる。 その姿は桜の花言葉である『純潔』そのものだった。

 そして今、僕の前から去ろうとする君を引き止めることすら出来ないのに離れたくないと願う僕もまた桜なんだと思う。

 桜のもう一つの花言葉『私を忘れないで』

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