第51話 剣のアルカナ
はっと目を覚ますと僕は母さんに抱かれていた。
暖かい腕に抱かれているとなんだか子供のころを思い出すな。
Qが愛らしい顔で僕を見ている。
「大丈夫?あんた急に倒れたんだよ」
と言った。
「うん、大丈夫だよ。月読姫がこっちに戻してくれたんだ」
僕は言った。
Qの話しでは十分ほど意識を失っていたという。
「よう、戻ってきたな」
父さんは言った。
「見て、こんなのがあの天使の頭に入っていたの」
そう言い、Qは僕に金色にい輝くメダルを差し出した。
手のひらほどの大きさであった。
そのメダルには両手に剣を持った天使がデザインされていた。
おそらくこれが陽美を見つけるのに必要な四つのアルカナの一つだろう。
僕はそのメダルをQから受け取った。
あと三つのアルカナを探しださないといけないのか。
「なるほどね。
父さんは無精髭をなでながら、そう言った。
トランプの四つのマーク。
それと対にその黙示録の四騎士はなっているのかもしれない。
まるで連想ゲームだな。
ゲーム、そうか、もしかするとこれはゲームなのかもしれない。
僕の能力やたちはだかる敵もまるでゲームのようだ。
しかし、ゲームのような話しだが、設定がたちが悪すぎる。
僕はその
おめでとう、月彦。
それが黙示録の四騎士を倒して手に入れる四つのメダルで間違いないわ。
世界を表す四つのアルカナの一つ。
月彦の幼馴染みで私たち七つのギフトを造った天野陽美博士に会うために必要なものよ。
そして七つのギフトがようやくすべて解放されたわ。
ザザザッ。
ザザザッ。
ザザザッ。
またあのノイズが頭の中に響きだした。
黙示録の四騎士の一体の撃破に成功しました。
肉体が強化されました。基礎能力が向上しました。
所有武器を斬鉄剣流星に固定できました。
七つのギフトの一つ如月が使用可能になりました。
七つのギフトの一つ望月が使用可能になりました。
七つのギフトがすべて使用可能になりました。
特技堕天および神憑りが使用可能になりました。
次々と月読姫の声が頭の中に流れた。
どうやら僕はゲームでいうレベルアップを果たしたようだ。
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